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「多くの方に休養や睡眠の大切さ知ってもらうことが役目」”疲労回復の専門家” 福田英宏さんが抱く使命

前章で睡眠や疲労のメカニズムを解説いただいた「株式会社RecoveryAdviser」代表取締役の福田英宏さん。

「疲労回復の専門家」として、プロアスリートをはじめとするスポーツ選手に「リカバリー理論」を指導するほか、休養や健康関連を展開する企業のコンサルティングを手掛けている。

本章では、福田さんがスポーツに携わるきっかけなどそのルーツ、今後の展開について話を伺った。

(取材 / 文:白石怜平)

現在、どんな活動を行なっているのでしょうか

現在は、”休養と疲労回復の専門家”として、睡眠と疲労回復についての啓蒙活動をしています。

アスリートに向けてチームや選手個人に向けた指導も行ったり、企業様に出向いてセミナーを開催しています。

今はスポーツ関連では10チームくらい、他にも企業さま向けにはセミナーをやっているのですが運輸業やメーカー系を中心に担当させていただいています。

スポーツに携わるきっかけは何だったのでしょうか

16年に独立する前はリカバリーウェアの会社に勤めていました。そこでは、「リカバリーアドバイザー」として、大学や実業団といったスポーツチームを担当していました。

あと、私自身が大学まで競技生活を送っていたのもありとても好きでしたので、いつか仕事としてやってみたいとも思っていました。大学まで水泳、その後トライアスロン。マラソンのレースにも出場していました。

会社員時代にスポーツ選手を担当した際、五輪選手やトップチームと関わらせていただく機会がありました。その時に休養への意識がまだまだ浸透していないと感じました。リカバリーを仕事してやってきていますから、私がその啓蒙活動をしないといけないと思ったんです。

最初大学のチームに行った際、リカバリーウェアの話をすると「営業しに来たんですか」と開口一番に言われ、”売りつけにきた”と思われていました。来るや否や「怪しい人が来た」と怪訝な表情をされて(笑)。

ただ、説明した後にウェアを貸して次行ったら選手が笑顔で来てくれて。卒業後も使っていただいたことがありました。

「株式会社RecoveryAdviser」代表の福田英宏さん(同社提供)

そのとき感じたのは、『商品に詳しいだけの営業マンだと監督や選手を相手に説明ができない』と。

科学的な観点で自分でも勉強が必要だと思い大学院に通いました。そこでは大学の教授も五輪に関わっている方もいらっしゃって、人脈も広がりました。

勉強を重ねるにつれて、自分の培った人脈を活かして仕事をしたいという想いが次第に強くなりました。

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