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「Matsui 55 Baseball Foundation」設立のルーツ(前編) 松井秀喜さんが8年間贈り続けるメッセージ「自分の好きなものを見つけてもらい、そこ向けて一生懸命に」 

4月29日、川崎市のジャイアンツ球場で松井秀喜さんによる野球教室が開催された。主催は「Matsui 55 BaseBall Foundation」。本団体は、8年以上に亘り野球の発展や普及活動などが行われている。

今回、団体の設立メンバーでエグゼクティブ・ディレクターを務める白井孝明さんに設立のきっかけや松井さんの想いについてお話を伺った。

(取材協力:Matsui 55 Baseball Foundation、写真 / 文:白石怜平)

2015年に設立し、野球の発展・普及に向けて活動

「Matsui 55 BaseBall Foundation」は、15年に設立されたNPO法人。巨人・ヤンキースなどで活躍し、日米通算507本塁打・09年にはアジア人初のワールドシリーズMVPを獲得した松井秀喜さんが代表理事を務めている。

松井さんに加え、松井さんの通訳を含め現在もサポートを続けるカーロン・ロヘリオさん、そして、エグゼクティブ・ディレクターとして白井さんの3名で立ち上げた。

少年少女野球の発展および普及・野球を通じての少年少女の健全育成を理念に掲げている。野球教室や野球用具の寄付といった普及や発展に向けた活動や、2年に1回のチャリティゴルフをこれまで行ってきた。

野球教室を中心に野球の普及活動などを8年以上に亘り行っている。

加えて現在は、一般財団法人アフリカ野球・ソフトボール振興機構である「J-ABS」のサポートも開始した。

野球教室は、日本とアメリカの2カ国で開催。松井さんが拠点を置くニューヨークや故郷の石川県に加え、アメリカではニュージャージー州・ペンシルバニア州・カリフォルニア州。日本でも神奈川県、宮崎県でも行われてきた。

参加対象は主に小学4年生から6年生が中心。事前に公募で参加者を募り、抽選で選ばれた約30名〜35名の子どもたちが参加している。

コーチは約10人の体制で、キャッチボールやバッティング、ノックを通じて松井さんと共に指導に当たっている。

4月29日は日本で野球教室が行われた

次ページ:ルーツは2004年、日米の子どもたちとの交流プログラムから

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