「Matsui 55 Baseball Foundation」24回目の野球教室開催 松井秀喜さん「今後も若い世代、子どもたちに野球の楽しさや素晴らしさを伝えていきたい」
松井さんが打撃投手として”登板”
本野球教室では松井さんと約10名のコーチが指導を担当。子どもたちに野球を楽しんでもらうことを第一に考え、事前にコーチ陣で協議しメニューを設計した。
最初は全員でランニング、松井さんとコーチが先頭に立ちベースの周りをみんなで一緒に走った。その後は松井さんを円の中心に囲み体操し、最後に生徒たちがグループに分かれて松井さんにハイタッチした。松井さんもダッシュしてくる子どもたちの勢いに思わず驚きを見せた。
キャッチボールでは、まず松井さんから身振りを交えて全体に説明した後にスタート。松井さんやコーチがグラウンド全体を周り、子どもたちの投げる様子を観察。時には声をかけて直接指導を行った。
続いては守備と打撃。自身もグラブやバットを持ってレクチャー。
「ボールをよく見て、バットを強く・正確に振ること」
などと基本の大切さを説いた。ここでは球場全体を活用し、フリー打撃・ティー打撃・ロングティー・ノックと4箇所に分かれて順に回った。
ケージを設定しフリー打撃が始まると松井さんが自ら打撃投手を務め、子どもたち全員に投げ込んだ。
この日初めてバッターボックスに立った子どもたちもバットにしっかり当てて前に飛ばせば「ナイスバッティング!」などと声をかけ、一人一人に向き合った。
終わるとサムアップポーズを見せ、子どもたちも安堵の表情を見せた。
1人8球であったが、最後の1球が空振りや打ち損じとなれば「もう1球!」と伝え、いい当たりをして終えることができた。報道陣にもそのことを問われると、
「来てくださっている子どもたちはほとんど、今日一日のほんの一瞬しか会えないですから。みんなが『来てよかったな、今日はいい一日だったな』、と終わってほしい。ですので、最後の1球はいい打球を飛ばして終われればと思っていました」
とその意図を明かしていた。
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