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「面白い・また来たいと思ってもらえる場所に」市川スポーツガーデン国府台 17年間変わらない理念と支えた信念のルーツ

06年4月に立ち上がった市川スポーツガーデン国府台(以下、ISG国府台)。

クラブマネージャーの小幡晶子さんを中心に、様々な苦労を乗り越えながら”楽しむスポーツ”の場を創り上げてきた。

その土台となっているのがISG国府台が設立時に立てた理念と、小幡さんがその理念に共感したからであった。後編では今も継続できている要因について伺った。

>第1回はこちら

(協力:ISG国府台、文:白石怜平)

会員の多くは自転車圏内に

発足から約17年、地域コミュニティとしての居場所・仲間づくりを掲げ、形にしてきた。

活動方針として5つ掲げる”ISGスピリット”の1つに「世代・世帯・種目・レベルを超えたスポーツクラブ運営を行い、あらゆる人が集う地域コミュニティとしての存在感を発揮する」とある。

現在は会員数も700人を超えるなど、地域におけるスポーツを通じたコミュニティを形成する場所として日々賑わいを見せている。小幡さんも続けてきたことで分かってきたことがあった。

「会員層も地域分布で市川スポーツセンターから自転車で通える圏内で、『行ってみてよかったよ』と口コミで広がっていったというのが明確になったんです。

近くの方たちに来ていただいて濃密に満足度を上げていくということが大事というのが、20年近く続けてようやく結果が出てきてわかりました。満足いくかつ、地域コミュニティに根ざした活動ってこういうことなんだなと」

自転車圏で市民が通いにきているという(昨年12月の車いすバスケットボールフェスタにて)

今は小幡さん自身の理想に近づいた運営になりつつあるが、それを支えた一つが掲げているISG国府台の理念だった。

上述のコミュニティ形成などの他にも健康や生きがい、町づくりや相手への尊敬・感謝などを含めた「ISGスピリット」・設立の目的「ISGクレド(信条)」を定めている。常に運営メンバーは原点である理念に立ち返っているという。

「理念なくて活動はできないので、試行錯誤しながらも最終的には設立の狙いに戻ってくるものと感じますし、浸透するまで時間がかかるんだなというのも感じましたね。

設立当初は存続させることに精一杯で、理念を強く打ち出す活動はできなかったですが、今は理念に共感するメンバーで運営ができていますし、そこを徹底するようにもなりました。

ボランティアの方も含めて『ISGはこうあるべきだよね』『ここはズレてはいけないよね』と意思が統一されているので、同じ目線で運営ができる状態になっています」

次ページ:現在につながるスポーツの道へと進んだ理由

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