筒香嘉智 野球界の未来に向けて提言「変化を恐れず、勇気を出した行動をみんなで行う」

1月8日、NPO法人 BBフューチャーにより「筒香嘉智選手と野球界の未来について語ろう」がオンラインにて開催された。

同法人が運営する少年野球チーム「堺ビッグボーイズ」のOBで、現在ピッツバーグ・パイレーツでプレーする筒香嘉智選手が登壇した。

「野球界の未来」をテーマに約1時間半、現状の課題や変わりつつある風習そしてアメリカの野球を経験し感じたことなどを参加者と語り合った。※以降、敬称略

(取材協力 / 写真提供:NPO法人BBフューチャー 文:白石怜平)

DeNA在籍時から問題提起を行う 

BBフューチャーは上述の堺ビッグボーイズの運営と、指導者たちに向けた講演の2軸をメインに活動しているNPO法人。

「子供たちの未来や将来にフォーカスした指導を実践する」・「日本そして世界に羽ばたく人材育成に取組む」ことを指導方針に掲げ、堺ビッグボーイズのOBには筒香や森友哉(西武)などプロ野球選手も輩出している。

筒香は現在も毎年オフにグラウンドへ訪問し選手たちと交流することや、小学部の”スーパーバイザー”を務めるなど堺ビッグボーイズとの関わりは深く続いている。

また、横浜DeNAベイスターズ在籍時から、日本の小学生〜高校生の野球界における課題を積極的に発信している。

2018年11月に出版した著書「空に向かってかっ飛ばせ! 未来のアスリートたちへ(文藝春秋)」で、「勝利至上主義」による弊害などを記した。

また、19年1月25日には日本外国特派員協会で開いた記者会見において、主に「トーナメント制」「投手の球数」についての問題点を提起したことがメディアでも話題となった。

著書でも「子供たちに野球の楽しさそのものを取り戻してもらいたかったからです」と述べるなど、将来の野球界を担う子どもたちへの想いは誰よりも強く持っている。

今回のイベントでは主に少年野球を始めとした現場の指導者など約60人が参加。日本とアメリカの違いにも触れながら、発信を続けてどう変わってきたのか・未だ残っている課題などについて共有し合った。

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