「失敗はナンボでもどうぞ。もっと楽しくやろう」オリックス・バファローズジュニア 小川博文監督が子どもたちへ育む”意欲”と”自覚”
「意欲や自覚を生み出すのは己の心」
小川監督は、選手たちには「3球でアウトになってもいいよ」と常に伝えている。これは、上述の”気持ち”の部分で前向きにプレーしてほしいという想いからである。
「失敗したら、それを学んで次につなげてほしいですし、成功したらそれは成功体験として次に繋げることができます。なので、選手たちにはとにかく怖がらずに、もっともっと自信を持ってプレーをしてほしいと思っています。
なので、”失敗はナンボでもどうぞ。もっと楽しくやりなさい”と。何かで躊躇している子を押し上げるというのは考えてやっています」
一歩踏み出すことで、まずは打席で思い切ってバットを振ってくる・マウンドで腕を精一杯振る。これらを続けることで、やがては”勝負に勝ちたい”という気持ちが芽生えてくる。
「それが”意欲”ですね。”自覚”とか。それを生み出すのは己の心しかないんですよ。己の心が動かなければ何も動かないです。僕は思っています」
小川監督の指導は”心”に加え、今の時代に合った考え方・方法といった柔軟性にある。次回はその柔軟性について紐解いていく。
(つづく)
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