千葉ドリームスター 山岸英樹 エースが描く不屈のストーリー「障がいがあっても健常者に負けない動きを見せたい」

2024年のパラリンピック出場を目標に

山岸は冒頭の通り障がい者野球でプレーしながらパラリンピックを目指している。19年から20年にかけては、パラローイング(ボート)の日本代表候補選手だった。

ただ、トレーニングによりパフォーマンスが上がるとともに障がいの機能がさらに回復。パラローイングで出場できる障がいの最軽度クラスからも完全に外れてしまったため、競技転向を年明けから模索。

この春から野球と競技特性が似ている走幅跳・やり投の陸上2種目への挑戦を開始した。現在は24年のパリ大会出場を目標に定め、クラブチームで練習しながら9月に地元石川県で行われるパラ陸上競技記録会と10月の北海道・東北パラ陸上競技大会へエントリー。国内大会初出場を視野に入れている。

陸上2種目で新たな挑戦が始まった

取り組む競技が改めて定まったことで、モチベーションはさらに上がっているという。

「障がいがあっても健常者以上に動けるところを見せて、観ている人に楽しんでもらいたい。それが一番です」

その想いを胸に世界の舞台へ立つため、今も探求心を持ち己を高め続けている。

(続く)

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