身体障がい者野球「千葉ドリームスター」 土屋大輔 障がい者野球の魅力と抱く理想
前向きになれる力をもらった
千葉ドリームスター入団をきっかけに野球を始めて約10年、入団してからを振り返った。
「フットサルをやっていた時というのは、『健常者の中に入って同じようにできる』というのがモチベーションでした。でも障がい者野球というのを知ったとき、一つ新しいことにチャレンジしたいと思い始めました。あの時チームに入るか悩んだ状態のまま終わらなくて良かったと強く感じています」
新たな挑戦をしようと思い切り、千葉ドリームスターに入団。最初に来た時にチームの雰囲気が明るいと語ったが、その良さは約10年経った今も変わらない。多くの選手と接する中で1つ理由があると考えている。
「ここは友達と一緒に入るわけにもいかないですし、自分から連絡して1人でグラウンドに来ないといけない。そこのハードルを超えて来てくれているので、自らの障がいともしっかりと向き合い、前向きな人が多いと思います」
千葉ドリームスターには障がい者手帳を取得してすぐに参加する選手や、パラリンピックを目指す選手もいる。ドリームスターに入団して自身も変われたと語った。
「自分が障がい者となったことはずっとコンプレックスがありました。ドリームスターの選手は皆明るくて、前向きになれる力をもらったと入団してすごく思います」
積極的に情報発信を行う中で、メディアのインタビューも今まで多く受けてきた。その時によく話すことがあるという。
「インタビューを受けたときによく言うんですけども、『やらないであきらめるぐらいだったら、やってからあきらめよう』と。開き直っていろいろなことにチャレンジする気持ちを持てたのは自分の中で大きかったです」