「テンションであり、プレッシャーではない」WDB日本代表 世界一連覇の大一番を前に主将が説いた”緊張”の意味

9月9日〜10日、バンテリンドーム ナゴヤで行われた「第5回身体障害者野球大会」。

1日目、韓国戦では一打で逆転サヨナラ負けの可能性もあったがエース・早嶋の緊急登板で火を消し、プエルトリコにも勝利し連勝スタートを切った。そして2日目は台湾とアメリカ戦。

全勝優勝の裏には不安やプレッシャーと戦っていた。その舞台裏も交えてお送りする。

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(取材協力:日本身体障害者野球連盟 写真 / 文:白石怜平)

初戦の台湾戦、打線が繋がりコールド勝ち

初戦を連勝し、迎えた2日目の初戦は台湾戦。ここでは日本代表の打線が爆発した。

初回にこの試合4番に入った小寺伸吾(神戸コスモス)、そして地元選手である田中清成(名古屋ビクトリー)が連続タイムリーを放ち幸先よく2点を先制した。

田中は12年前にバイク事故で左足のひざから下を切断し、義足でプレーする内野手。前回大会の優秀選手にも選ばれた34歳は、本大会では主に二塁を守り主軸を張った。

地元で活躍を見せた田中清成

さらに3回には1番を打つ早嶋がイニングの先頭でランニング本塁打を放ちさらに勢いづけた。

早嶋は先天性で生まれつき左手首から先がない。打撃ではインパクトの瞬間、沿えた左手を押し込むように力を加えパワーを生み出しているという。

早嶋の本塁打で球場のボルテージが最高潮に

4回には1イニングで一挙13点、合計18点を記録しコールド勝ちを収めた。

試合前に松元主将が語った”緊張”についてとは?

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