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千葉ドリームスター 3年ぶり出場「第30回 全国身体障害者野球大会」昨秋の悔しさを糧に臨む”リベンジマッチ”と最年長選手が見せた献身プレー

千葉県唯一の身体障害者野球チーム

千葉ドリームスターは2011年に本格始動。同県出身の巨人・小笠原道大2軍打撃コーチが現役時代の08年オフ、身体障害者野球チーム「神戸コスモス」の練習を訪れたことがきっかけに誕生した。

訪問後に地元である千葉県に身体障害者野球チームがあるか調べたところ、当時は存在しなかった。そのため、少年野球大会の開催に加えて更なる社会貢献活動のためにチームを結成。

チーム名も小笠原コーチが“夢を持って野球を楽しもう”という想いを込め命名。居を構える市川市の名を冠し、「市川ドリームスター」が誕生した。今も”GM”という肩書きでチームの活動を見守っている。

20年からは、千葉県全域で更なる地域貢献を強める想いから「千葉ドリームスター」と改称して現在に至る。

チームには24名の選手が在籍。先天性の障害を持つ選手や事故などによる後天性の障害を持つ選手などさまざま。

年代も障害の度合いも異なる選手が創り出すのはチームの”活気”。練習や試合、グラウンドから離れても冗談や叱咤などを交わし合い、常に選手たちの声で溢れている。

活気がチームの魅力の一つになっている

選手たちも入団する際、「明るい雰囲気に惹かれた」といった理由からドリームスターを選ぶなど、その活気は代名詞である。

野球の特徴も長所を活かした”明るく・楽しく”。ベンチから大きな声で盛り上げ、たちまち勢い付けば連打での大量点やビハインドからの劇的な逆転勝利を掴み取る。

チームは14年に「NPO法人日本身体障害者野球連盟」へ加盟し、同年に普及枠(招待枠)で選抜大会に初出場し初勝利も挙げた。17年には関東甲信越大会を地元市川市で初開催し、この年から3年連続準優勝を果たすなど年々力をつけてきた。

昨年は発足10周年の節目に同大会を初制覇し、秋の選手権大会にも初めて出場を果たした。

春の選抜大会は14年に連盟加盟以降、16年を除き6回出場。20年はコロナ禍で大会が中止、昨年は緊急事態宣言中の状況を鑑みて断念したため、3年ぶりの参加となった。

昨年は選手権にも創設から初めて参加した

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