「第31回全国身体障害者野球大会」岡山桃太郎が初V!日本代表選手の活躍などで圧勝 秋には”年間無敗”の挑戦へ

決勝は初進出の京都と初優勝を狙う岡山との対決に

大会の会場は例年通り、ほっともっとフィールド神戸とG7スタジアム神戸で行われた。神戸市は2日間雨予報となり天候が心配されたが、決勝戦まで全日程を消化した。

大会の組み合わせ表(提供:NPO法人 日本身体障害者野球連盟)

決勝戦は京都ビアーフレンズと岡山桃太郎の組み合わせに。なお、2連覇中の名古屋ビクトリーは3連覇を目指すも、準々決勝で東京ブルーサンダースにタイブレークで敗退している。

京都ビアーフレンズ(以下、京都)は1986年に誕生。身体障害者の自立を目的とする施設「京都太陽の家」がルーツ。「太陽」のように輝き「麦」のように力強く生きてゆこうという精神から愛称が名付けられた。

決勝に進出した京都ビアーフレンズ

京都は、初戦の東京ジャイアンツに4-3で勝利すると準々決勝では千葉ドリームスターに3-2でサヨナラ勝ち。

さらに勢いづいた京都は、本大会優勝18回の名門・神戸コスモス、そして名古屋ビクトリー相手に勝ち進んできた東京ブルーサンダースにも7−0で勝利し決勝へと上がってきた。

対する岡山はもうひとつの全国大会である「全日本身体障害者野球選手権大会」で3連覇中の強豪。9月のWDBでも名古屋と並び、チーム別では最多タイの代表選手5人を輩出している。

WDBでも日の丸を背負う右から早嶋健太・井戸千晴・浅野僚也

昨年春の第30回大会では決勝に進むも、名古屋に2−4で敗れ、年間の完全制覇を逃していた。意外にもまだ春の大会では優勝がなく、今回初制覇を目標に神戸へと乗り込んだ。

両者はかねてから練習試合を行ってきたなど交流が深いチーム同士。岡山を率いた谷藤隆行監督も、

「昔は順位決定戦で当たっていたと思うのですが、今回は決勝で対戦することができた。お互いにレベルアップできたということなので、うれしかったです」

と対戦できる喜びを語っていた。

日本代表選手の猛打で序盤から圧倒し、春の大会初制覇

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