「第31回全国身体障害者野球大会」岡山桃太郎が初V!日本代表選手の活躍などで圧勝 秋には”年間無敗”の挑戦へ
日本代表選手の猛打で序盤から圧倒し、春の大会初制覇
決勝戦は14時50分にプレーボール。この日は朝から雨が降りしきり、開催も危ぶまれた中、早朝からグラウンドキーパーの方々の尽力によりG7スタジアム神戸での開催が可能となった。
雨足も収まらない中で始まった試合は初回から大きく動く。先頭の早嶋が四球で出塁すると、その後無死一・二塁に。続く3番・井戸の内野ゴロの間に早嶋が快速を飛ばし二塁から生還し先制した。
そして二・三塁から5番・萩原龍斗の左翼の頭を大きく越える走者一掃の三塁打、さらに6番でこちらも日本代表の高月秀明がランニング本塁打を放つなど、初回から5点を挙げ試合の主導権を握った。
岡山の先発は早嶋。WDBでは18年の前回大会で、日本を世界一に導く投球で大会MVPを獲得。今大会でもサウスポーの藤川(名古屋)とともに、日本代表右のエースとしての活躍が期待されている。
援護をもらい、マウンドへ上がった早嶋はこの回を3者凡退に抑えた。
2回表、さらに岡山打線が爆発する。早嶋の二塁打などで一死ながら満塁のチャンスをつくると、打席は4番・浅野。中前への適時打で追加点を挙げ、ここから猛攻を見せた。
打者一巡となり井戸が左中間への二塁打、そして高月のこの日2本目のランニング本塁打を放つなど日本代表勢の活躍もあり、この回だけで一挙14点をマークした。
しかし、京都もこのままでは終わらないと意地を見せた。3回裏、9番・住田昌也が早嶋からストレートを弾き返し三塁打とすると、1番の主将・稲翼が適時打を放ち一矢を報いた。
守備でも雨足が強まりグラウンド状態が不安定な中、強襲の当たりを二塁・堀内友博が身体を張ってアウトにするなど、泥にまみれながら最後まで全力プレーを見せた。
早嶋から適時打を放った稲
試合は、雨の影響で初日から試合時間を100分から80分へと短縮。3回を迎える時点で残り20分を切っていたためこの回で終了となった。早嶋は1点を失うも最後まで投げきり、岡山が19−1と快勝で春の大会初優勝を決めた。
秋の大会4連覇、そして年間無敗へ