福岡ソフトバンクホークスが手がける世界中から集まるレジャースポット「BOSS E・ZO FUKUOKA」”エンターテインメント企業”として描く世界
「我々はエンターテインメント企業です」
取材の中でホークスを表す上でのキーワードがあった。
池田さんを始め、球団が揃えて語っていたのは「我々はエンターテインメント企業なんです」ということである。
親会社がソフトバンクとなった05年から掲げているスローガンは「めざせ世界一!」。球団運営にとどまらず、「世界一のエンターテインメント企業」を目指すと宣言している。
PayPayドームではプロ野球の開催日以外にもコンサートや展示会などで常に100%近い稼働率を誇り、BOSS E・ZO FUKUOKAでは11/5まで「NARUTO THE GALLERY FUKUOKA」が行われるなど、その言葉通りエンターテインメント全般を担っている。
池田さんと共に広報を担当する田中美帆さんはこの点について
「BOSS E・ZO FUKUOKAの運営会社も弊社ですので、常設のコンテンツだけでなく、NARUTOのようなアニメ関連のイベント取材なども我々が対応します。ホークスの広報と聞くと驚かれるメディアさんもいらっしゃいます」
と語る。球団経営の枠を超えた企業としての在り方もホークスはいち早く実践していた。
BOSS E・ZO FUKUOKAの開業から約3年、コロナ禍を経て今年再スタートを切ったとも言える球団のまちづくり。今後実現したい世界観を池田さんに語っていただいた。
「PayPayドームが中心となり、隣にBOSS E・ZO FUKUOKAがあるので、この一帯が昼から夜まで、何なら1日だけじゃなくて2日,3日と連日楽しめるっていうようなエリアに創り上げたいというのが一番の想いであります」
今回特集した球場一帯のまちづくり。実はそれ以外にも、ホークスが球界でいち早く行ったことで他球団のモデルケースとなった事例は他にも存在する。
今年は球団創設85周年、ドーム開業30周年という”ダブルアニバーサリーイヤー”であったが、福岡で築き上げた歴史とともに球団の取り組みについても伺った。
(つづく)
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