ミズノ・藤田真之介さん「当時中学1年生ですごい選手がいる」 池江璃花子選手の復活を支えた絆のストーリー(前編)

現在池江選手の担当を務める小堀勇氣さんにも当時の心境を訊ねた。小堀さんもかつて競泳の日本代表として12年のロンドン五輪・16年は池江選手とともにリオデジャネイロ五輪代表として出場し、日の丸を背負った選手。

昨年10月に現役を引退し、先輩社員から担当を引継ぎ、業務に当たっている。

小堀さん(写真右)も当時の心境を思い出しながら語った

当時は現役で共に練習に励んでいた中での衝撃だった。

「もちろん驚きでした。1月~2月の時期でしたけれども、確か1月の大会に出られていたと思うんですよ。いつもどの大会でも速く泳ぐイメージがあったのですがタイムが伸びなかったので『元気ないのかな、調子悪いのかな』と感じてはいました。

ただ、そこで病気しかも白血病だなんて全く想像していなかったので私も全く受け入れられなかったです。『なんで池江選手なんだよ』って…」

数秒間の静寂のあと藤田さんも「あれはびっくりしたなぁ…」と思わず再度こぼれるほど当時の出来事が鮮明に残っていた。

(つづく)

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