元競泳日本代表・小堀勇氣さん 互いの”感謝”に包まれたネクストステージ「さらに頼りにしていただくために日々精進」

選手時代の経験を活かし、実演会や講演も

現在は、ミズノのコンペティションスポーツ事業部のマーケティング部に所属し、自身が長らくプレーしてきた水泳を担当している。

実際の仕事では、ギアの販売促進や所属する選手及びチームへの契約回りを網羅するなど幅広い。小堀の担当数は大学やスイミングクラブで約10チーム、契約する選手では5人を担当している。

その中には東京五輪代表の池江璃花子選手も小堀さんが担当。世界の舞台でパフォーマンスを最大限に発揮できるようにサポートしている。

ミズノでは北海道から九州まで商圏は全国展開しており、その中で小堀さんは関東や地元の北信越エリアを中心に担当している。

「先方がいいと言っていただければ、現地へ積極的に行くようにしています。引退してまだ間もないので、早めに動いて顔を知っていただくことで皆さまとのつながりを深めたいと考えています」

現地にも積極的に行っている(提供:ミズノ株式会社)

担当の1つがスイミングクラブということもあり、コーチや生徒たちからの人気も高くリクzエストをいただくこともあるという。

「スイミングクラブさんへ行くと、コーチから『少し話してもらえないですか』や、『生徒からの質問を受けてほしい』などといただくので嬉しいですよね。

水着の試泳会を行う機会もあるので、その時に生徒さんから来て『質問してもいいですか?』と来てくれることもあります。本当にありがたいです」

マーケティング部での上司である藤田真之介さんも小堀さんの仕事ぶりについて語る。

「小堀さんが水泳の現場を一番知っているので、全国のみなさんに彼の人脈を活用してもらうことを期待しています。

弊社は大会協賛もしていて連盟や協会といった各種のつながりもあるので、自ら講師としてイベントに参加してワンポイントレッスンなども行っていただいていますよ。

自分の部下を言うのも恥ずかしいですけれども人当たりがすごくいいので、誰からも好かれていますよ(笑)」

藤田さん(写真左)も小堀さんの人柄・仕事ぶりを高く評価している

小堀さんも照れ笑いを浮かべながら、続けた。

「他にも実演会もあります。試合会場に来て実戦形式で動きを見せたり、あとは講演会で選手時代のことを話す機会をいただいたりもしています」

次ページ:共に五輪の舞台に立った池江選手の担当に

関連記事一覧