元競泳日本代表・小堀勇氣さん 互いの”感謝”に包まれたネクストステージ「さらに頼りにしていただくために日々精進」
共に五輪の舞台に立った池江選手の担当に
上で述べた、小堀さんの契約選手の中で注目を浴びている1人が池江璃花子選手。
池江選手が当時中学生だった2015年から長らく担当してきた藤田さんから、何人かの担当を経て小堀さん引退のタイミングで引き継いだ。
「正直プレッシャーです」と苦笑いを浮かべながら答える小堀さんではあるが、16年のリオデジャネイロ五輪では共に日の丸を背負い戦った間柄で、復活劇も現役選手として近くで見てきた。
「選手時代から関わりがあるので、フランクな感じで挨拶させてもらいました(笑)」と語るように、関係性はすでに構築されていた。
大病を克服し、再び世界の舞台で輝きを放つヒロインをサポートする大役を担う今、どんな相談を受けているのかを尋ねた。
「水着に関してはサイズ感の調整についてのお話でしたり、あとは本人の体質が少し冷えやすいというのがあるので、『暖かいウェアが欲しいのでつくれませんか』という相談をいただいています」
ミズノの競泳水着の特徴「動作と着心地を両立」
小堀さんは選手やチームの元へ行くにあたり、機能の説明や改善要望を受けたりもしている。ミズノ競泳水着について、その特徴をここでも説明してくれた。
「ミズノの水着の特徴として、『フラットスイム』という基本コンセプトがあります。水面に対して平行(フラット)な姿勢を保つことで水の抵抗を抑え、速く泳げるよう身体のサポートをします。
私も泳いでいて感じたのですが、疲れてくると足が下がってきます。するとさらに抵抗が増えてくるんですよね。その抵抗をトップモデルである『GX・SONIC シリーズ』では抑えてくれる効果があります」
今、池江選手始め着用しているのは「GX・SONIC NEO SL/AG」。今年の国際水泳連盟(FINA)の承認モデルである。
(※)SLは「ストリームライン」、AGは「オールジェネレーション」の略
「GX・SONIC NEOでは、適度な締め付けでフラットな姿勢をサポートしてくれることで、ストロークやキックがしやすい設計になっています。
今年池江選手が来ているモデルは『GX・SONIC NEO AG』なのですが、 全体のホールド感を強くすることで、(身体の)動かしやすさと着心地の両立を実現している。池江選手にも好んで着用いただいています」
藤田さんもミズノの水着の特徴についてさらに補足してくれた。
「弊社の水着の良さは糸。撥水の糸を使っているので、より着やすいかつ浮力を持たせることができます。池江選手は、これまでストロークやキックの抵抗が気になると仰っていました。池江さん始め、選手たちの意見を取り入れながら改良を進めてきました」