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横浜DeNAベイスターズ 球団社長×現役コーチ×OBによる特別パネルディスカッション「自分らしさを武器にしたキャリア開発 〜横浜スポーツビジネススクール最終回②〜

”やりたいこと”に出会える1つのヒント

小杉コーチは引退後は一度グラウンドから離れ、ビジネスの道へと進んだ。そのきっかけを明かしてくれた。

「ビジネスが好きになったのは、ベイスターズがきっかけです。引退した年に、日本大通り駅からスタジアムまで歩いて行く動線に気持ちがすごいワクワクしたんです。

こうやって人の心を動かせるような仕事をしたりとか、何かきっかけを与えられるような仕事をしたいと思ったのが、僕が起業したきっかけでもあり、スポーツビジネスに興味を持ったきっかけでもありました」

かねてからデータ分析に興味を持ち、実践していた

小杉コーチも木村社長や高森さんのように、”やってみたい”と感じたことに対して行動を続けてきた。さらに自身の好きだったことが強みになった経験を語った。

「僕は元々データがすごく好きなんです。ラボや研究所に自分で足を運んだりもしましたし、大学の野球部で非常勤コーチをしたり、野球のデータ分析をしてる企業でサポートをしながらその現場に入っていく回数が増えてきました。

自分で機材を購入して実際にテクノロジーを活用する中で、今まで感覚でやっていたことが定量化することができました。

活用して指導した選手がアマチュアで伸びてきた姿を見てきて、スポーツテックを使って現場で埋もれている選手を助けたいという想いが湧いてきました」

両者ともたくさんの方と交流することで次の道を切り開いた

3名に共通しているのは”やりたいことに向けてまず挑戦した”ことである。ただ、そもそも”自分のやりたいことって何か”を探している人も多くいる。高森さんもそういった相談を多く受けるという。

そこに向けた1つのアプローチと起こり得ることについて語った。

「自分のやりたいことを見つける、それで生活するって最大レベルで難易度の高いことだと思うんです。僕は15年ごろにもう一度自分を作り変えたいというタイミングがあってその時は”Surrender=降伏”しました。投げ出すのとは違います。できない自分を全て受け入れるんです。

じゃあ何ができるのか。それは目の前のことを一生懸命やることだけです。目の前の人たちを喜ばせる、期待以上のことをすること。すると『この人面白いから〇〇に会わせてみたい』ということが起こる。

チャンスを運んでくれるのは人ですから。なので、今できることに全力投球するんです。そうすると何かが起こります」

目の前のことに全力投球する大切さを説いた

小杉コーチも高森さんに共感した。自身も現役時代から引退後のことを考え、多忙の合間を縫ってアスリート以外の方達と積極的に交流の機会を設けていた。その経験が野球界の外に出ても役に立ったという。

「選手を終えた次に何をするかというのは、いろんな人に会うことで見つけていきました。背中を押してくださる存在にも出会えますし、お会いした人それぞれの考えであったり、持っている経験というのを、自分なりに変換していくと、”次何をやりたいか”・”どうするべきなのか”が見えてくるのではないかと思います」

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