横浜DeNAベイスターズ 球団社長×現役コーチ×OBによる特別パネルディスカッション「自分らしさを武器にしたキャリア開発 〜横浜スポーツビジネススクール最終回②〜
木村社長は高森さんに強く共感した部分があったという。高森さんは経歴の通り、さまざまな職種を経験してきている。
これは、現役時代に事前に計画していたということではなく、「元々僕はいろんなことやりたいという欲求があって、とにかくやりたいことを全部やってきた」と挑戦の軌跡を描いてきた。
やりたいと思うことにどんどん挑戦し、実績を積み重ねてきた。その過程では、「どうやって勉強してきたのか」と問われることも多かったという。
高森さんは、「本とか読みましたか?などと質問を受けるのですが、読むのは当たり前なんです。なので、特別”これをやったからできました”というのはないです」と語った。
このコメントを踏まえ木村社長は「それは、努力することに対して苦と思っていない前提があるんです」とし、共感した意図を話した。
「自分のやりたいことをやるために能力をつけたい場合には、例えば本を読むとしますよね。そこを苦じゃないと思えるのはなぜかと言うと、誰かに強いられたものではないからだと思うんです
自分がなりたい姿があって、今の自分を見比べたときにそのギャップを埋めないといけない。なので、誰かに言われたからやるのではなくて、自分がそこに到達したいから自然と取り組むんです」
本スクールで講師を務めるベイスターズの職員に話を伺った際、スポーツビジネスを志す受講生へのメッセージで揃って寄せられたのが、
「情熱を持った方と仕事がしたい」という気持ちの部分だった。木村社長も上述の言葉通り、”パッション”を大切にしており、
「そういう原動力を持った人。自分でモチベーションを持って自発的に動いているので、楽しみながらできると思いますし、そういう人が集まってる組織が強いのだと思います」
と話しこの話題を締めた。
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