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横浜DeNAベイスターズ パネルディスカッションで共有された”横浜に愛される”までのプロセス〜第3期横浜スポーツビジネススクール 第4回編〜

2人がそれぞれ語った今後の目指す姿

セッション終了後には質疑応答コーナーが設けられ、各回同様に多くの質問が寄せられた。

講義終了後、それぞれに話を伺った。

鐵さんは3球団を渡り歩いてきている。それぞれの球団の特徴に触れながら、ここまで活かしている経験などを語ってくれた。

「イーグルスでは何もないところから行ったので、ゼロからイチを学べました。プロ野球の歴史や伝統を知り、ファンとのつながりを構築していったのが次のライオンズ。

現在のベイスターズでは、入社当時は参入2シーズン目(2013年)で多くのチャレンジをしてきましたが、新しいものを次から次に生み出すイーグルスと、伝統や歴史を大事にするライオンズの両面が活かせていると感じています」

所属している3球団とも、地域密着を図り地元に愛されるチームとなっている。その中で、現在在籍している横浜という街の魅力について訊ねてみた。

「本当に多くの方に支えていただいています。市民のみなさんもですし、スポンサー様とか行政の方々にも『応援しています!』と言っていただける。先人たちが築いてきた文化の上で走らせてもらうありがたさを感じています」

地域への感謝などを講義後に語った

ベイスターズは20年後に「名実ともに世界一のスポーツチーム」という目標を掲げている。それは鐵さんも強く抱いている目標である。

そのために何をするべきか、自身の視点で語った。

「野球界の先陣を切って走らなければならない使命があると感じています。ベイスターズファンのみなさんが『世界一へ本当に行けるぞ!』というのを数年で作りたい。今後も様々なことにチャレンジをして、『ベイスターズならできる!』そういう空気を作りたいです」

そしてイーグルスの渡辺さん。前半の講義で多く出てきたフレーズが”想い”。東北の野球を強くしたい、発展させたいという気持ちが難しいことも実現へと導いた。

受講された方へ、今後へのメッセージにおいてもその”想い”は欠かせないピースとなっている。

「”これを実現させたい”という想いが大事だと考えています。細かい仕事がたくさんあって”業務”と感じてしまうことでも、『東北の野球を強くしたい』

という想いがあったから、細かい仕事もできましたし、辛い交渉もできた。

達成したイメージがしっかり見えていたので、それも大事なんだなと改めて思いました。そういった点も今後の参考にしていただけたら嬉しいですね」

イーグルスの球団ビジョンである”東北を熱く”。今後も熱くさせ続けるために渡辺さんが目指す役目について最後に訊ねた。

「東北で我々イーグルスが頑張ってるから、地域の方たちも『僕らも頑張ろう』と思っていただけるよう、先頭に立つメンバーでありたいです。東北とつながるストーリーを描いていきたいですし、我々が先陣を切って東北を熱くする役目を果たしたいです」

午後のプログラムではワークショップが行われた。第3回から慶應義塾大学法学部 教授/弁護士の田村次朗さんを講師として招き、”人を巻き込む対話力””・”相手を動かす交渉力”をテーマに展開。キャリア形成のスキルアップに役立つテーマでこちらも盛り上がりを見せた。

第3回・4回の後半で登場した田村次朗さん

そして本スクールもいよいよ次回で最終回。球団トップそして今ユニフォームを着ているコーチ、OBが会するトークセッションという豪華企画で締めくくられた。

(最終回へつづく)

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