「年齢を重ねてもアクティブな世の中に」鈴木啓太が描いた世界とAuB設立のルーツ〜連載インタビュー第1回〜

人、そして社会もコンディショニングする

AuBは「人も社会もコンディショニングする」という考えを持って企業活動を行っている。鈴木が事業を興すにあたり、原点があると語った。

「自分の中の原点は、『いくつになっても元気にスタジアムへ通ってほしい』ことです。いつまでも夢に向かって自分の好きなことができるって素晴らしいことだと思うんですよ」

この原点は、浦和レッズでプレーしていた13年頃に遡る。当時クラブの観客動員数が減少傾向にあり、サポーターの方々に、「スタジアムへ観戦に来てください」と呼びかけていた。その時に受けたサポーターからの言葉からだった。

「あるサポーターさんから、『Jリーグが始まって20年、当時40代だったのが今や60代。スタジアムまでの道のりも、厳しくなってきたんだよ』と仰っていたんです。確かに両親も、『最近疲れるんだよね』と引退間際の時に言っていたので、みんな年齢を重ねて行動範囲が狭くなっているんだなと」

レッズサポーターで赤く染まる埼玉スタジアム2002(写真は2018年当時、筆者撮影)

ー年齢を重ねてもアクティブに活動できる世の中にー

そんな社会の実現が鈴木の想いをさらに動かした。

「健康である方、また仮に病気疾患を持っている方であったとしても、コンディションが良くなれば活動的になれると考えています。なので、全ての人をベストコンディションにしたい。

毎日そうなればベストですし、もしそうでなくても大事な時にベストコンディション近づけるように我々がお手伝いしていく。

それをどうやるかと言いますと、『人も社会もコンディショニングすること』を私たちは考えています。人だけじゃなくて社会全体を健康的にする。まちづくりなども含めて、我々の活動が社会の仕組みの中に貢献していく。そんな想いを会社として抱いています」

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