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川崎・山内ジャヘル琉人「自分が試合に出た時にはチームにいい影響を与えたい」指揮官が注入した“チャレンジ精神”で勝利へと導く

16日、川崎ブレイブサンダースが待望の今季ホーム初勝利を挙げた。

東急ドレッセとどろきアリーナで行われた茨城ロボッツとの試合。1Qで30-16と序盤で主導権を握ると、3Qでも26得点をマークするなど終始リードし続けた川崎が80-74で勝利した。

サンダースファミリーにホームでの勝利を届け、応援に駆けつけたファンも総立ちで喜びを分かち合った。勝利に導いた一人が、この試合のMVPにも輝いた山内ジャヘル琉人。

前半で13得点を叩き出すなど、4日前のサンロッカーズ渋谷戦で記録したキャリアハイに並ぶ15得点を挙げた。山内は試合後、以下のように勝利を振り返った。

「オフェンスもディフェンスも皆がアグレッシブにできたことでリードを掴み、しっかりと前半を良い形で終われました。

後半はターンオーバーとか集中力が欠けてディフェンスのミスもあったんですけど、その中でリバウンドや球際のところでしっかり粘って逃げ切って勝ち切ることができた試合でした」

アグレッシブなプレーで勝利の立役者に

勝久HCが今も伝え続ける“積極的なチャレンジ”

バイウィーク前最後の試合、川崎にとっては価値ある1勝となった。前日の試合まで7連敗中であり、その間の11月6日にはネノ・ギンズブルグHCが退任。

勝久ジェフリーACがHCに就任し、8日のアルティーリ千葉戦から指揮を執っていた。山内もこの日の勝利を「勝久HCになっての初勝利でもあるので嬉しいです」と安堵の表情を見せた。

山内にとって勝久HCは、昨季加入してから自身に変革を促した恩人の一人である。

勝久HCは昨季から「アタックマインドで取り組もう」と、オフェンスでもディフェンスでも積極的にチャレンジしていくことを山内に説き続けていた。

山内も加入当初は判断に迷うこともあったというが、勝久HCの助言を実践。昨季を終える頃には「自分の良さの一つはアタックすること」と、長所へとなっていた。

勝久HCは山内を積極的に起用。HCに就任して初の試合となった8日のA千葉戦でプレータイムを25分台で早速自身シーズン最長の時間を記録すると、12日のSR渋谷戦から3試合連続スターティング5として出場し、今節の2試合ではいずれも31分台の出場を続けた。

SR渋谷戦とこの試合で15得点をマークするなど目覚ましい活躍見せる背番号45に、指揮官は成長を感じるとともに期待を寄せた。

「経験を積んでいく中で、状況判断の引き出しが増えてきてると思います。ディフェンス面では外国籍の選手に付いて守らないといけないシーンでも体を張ってプレーしてます。

その姿を見るととても心強いです。攻守でチームにいいインパクトを与えられる選手なので、これからの成長も期待してます」

またコミュニケーションを取る中で伝えていることを問うと「昨季から伝えていることと同じメッセージです」と述べ、その意図も明かしてくれた。

「挑戦しないと自分にとっての壁がどこにあるのか分からないままになってしまいます。彼にとってはワンプレーが成長できる機会です。

なのでとにかく積極的にプレーして、そこから学んでどんな課題が出てくるかを自分で発見して、さらにどう踏み出せるかを調べてみようと。そんなメッセージを送っています」

勝久HCからも一貫したメッセージを送っていた

「積極的にやる気持ちは常に持っている」試合で体現

勝久HCのメッセージを受けた山内は、コート上で結果という形で表していた。

第1Qでは篠山竜青のパスからパスタップシュートを決めると、第2Qの2分では相手ディフェンスから2度3度と体を当てられても屈さずジャンプショットを見せるなどアグレッシブさを披露。

今季も山内は「積極的にやる気持ちは常に持っている」と昨季からそのマインドセットは継続し、パフォーマンスのアップに繋げていた。

第2Qには体勢を崩しながらもタップシュートを決めた

特にチームは米須玲音やロスコ・アレンなどが負傷による離脱が続き、この試合はオマール・ジャマレディンも欠場。そんな状況も自身をさらに奮い立たせる要因にもなった。

「離脱した選手たちに頼っていられないというのもありますし、自分が試合に出た時にはチームにいい影響を与えたい気持ちを常に持っています。その姿勢が必ずチームを良い方向に持っていける。

自分はそう思っているので、ワンプレーごとの判断もそうですし練習や試合でも毎日そのハートを持ち続けることで“チームにいい影響を与えられるプレーヤーになれる”と考えているので、そういった点を意識してます」

自らのプレーでチームに好影響を与えている

得点力がとりわけ輝いているが、山内が大切にしているのが“ディフェンスマインド”。

これは、「ディフェンスとリバウンドから自分のリズムができれば、それがチームのリズムにも繋がる」という考えである。

この試合、第3Qでは自軍ゴール付近で相手がパスを回したところをスティール。そのリーチの長さで相手にパスを渡さないなど、ディフェンスでも確かに勢いをもたらしていた。

「ディフェンスについては前半でエネルギーを使った分、後半トーンダウンしがちなのですが、その厳しいタイミングだからこそ集中力を高めることが大事だと考えています。

ディフェンスを遂行するにあたってはポジショニングもそうですし、最後のディフェンスリバウンド。

ここをどれだけ徹底できるかでチームの強さやレベルを上げることを左右すると思うので、その質を高めていきたいです」

力強いオフェンスの源はディフェンスにあると考えている

ここから約3週間のバイウィークに入る。勝久HCそして山内はこの期間を過ごすにあたって、共通した考えを述べていた。

「バイウィークでさらにいい習慣を身につけて、リーグの中で一番団結力のあるチームを目指して、いつでもいいプレーができるようなチームを目指して、これからも取り組んでいきます」(勝久HC)

「チームスポーツなのでみんなで協力しながらコミュニケーションを都度取り続けること。その積み重ねがチームを強くすると考えているので、バイウィーク期間中はもう一度そこを徹底していきたいです」(山内)

ここからの巻き返しに向け、川崎はさらに団結力を強めて12月の戦いへと臨んでいく。

(写真 / 文:白石怜平)

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