Baseball5「Spirit Bonds」が準硬式野球とコラボレーション 野球との二刀流を実現し、新たな可能性の発掘へ

6月某日、東京都内で「東都大学準硬式野球連盟×Baseball5大会」が行われた。

普段は野球を真剣にプレーする準硬式野球部員が初めて、Baseball5を経験する一日になった。

(表紙写真:チーム提供、以降敬称略)

連盟と協力し、準硬式野球部との二刀流が初めて実現

本イベントは東都大学準硬式野球連盟とBaseball5チーム「Spirit Bonds」が主催したもの。Spirit Bondsは昨年4月に発足後、Baseball5の普及活動を率先して行っている。

15歳から18歳までが対象のユースチーム「Spirit Bonds YAMASAKI」をオープンの部(15歳以上)の立ち上げから半年以内で創設すると、チームの名を冠した有志の大会「スピボン杯」も3月からスタート。

都内からさらに活動範囲を広げ、富山そして愛知でも開催するなどその輪を全国に拡大しつつある。

第1回(写真上)ではさまざまなメンバーが集まり、第2回(同下:チーム提供)は教員をテーマにした会を催した

ユニークなテーマで趣向を凝らすSpirit Bondsは、今回もBaseball5の新たな道を開拓するべくこれまでと異なるカテゴリーとタッグを組んだ。

それは、「東都大学準硬式野球連盟」。硬式野球部にも劣らないレベルで真剣に野球に臨む学生たちである。

この日は大学3年生250名の現役野球部員が参加。自らの手で打ち守るベースボール型スポーツを初めて体験する機会になった。今回、準硬式野球部へと進出した背景を宮之原が明かしてくれた。

「準硬式野球部の大学生は、ここまで野球を続けているという高い技術を持ち合わせています。そんな大学生だからこそBaseball5に取り組んでほしいと考えました。

また、準硬式野球部のみなさんは日頃から大学卒業後のキャリアなど将来を見据えた活動をしているので、その力にBaseball5がなれたらと思いました」

今回も宮之原健を中心に新たなムーブメントが起きた

宮之原は連盟と協力しながら推進していった。高校(日大三高)の先輩でもある東都大学準硬式野球連盟の杉山智広理事長へ、その想いを伝えた。

杉山さんも「Baseball5を盛り上げたい」と快諾をいただき、順硬式野球との“二刀流”での活動が晴れて実現した。

そして迎えたこの日、参加した約250人の部員に向けてこんな気持ちで向き合っていた。

「準硬式で野球をやっている人たちに向けて、この競技の楽しさを感じてもらい、Baseball5をスタートするきっかけになってくれたらという想いです。

それが二刀流でもいいですし、自分たちでチームを結成しても面白いと思います。

また、選手だけではなくマネージャーの方たちにも体験してもらって、『もう一度フィールドに立ちたい』と思ってもらえる可能性も秘めた日にしたいと考えていました」

準硬式野球部にとってBaseball5初挑戦となった

「日本選手権参加選手をこの連盟から輩出したい」

250人を33チームに分け、ルールも全員が出場できるようにSpirit Bondsのメンバーで特別ルールを考案。

2イニング制にし、さらに1イニング3点取ったら攻守交代・2イニング目は1・2塁からスタートという、元々Baseball5が持つスピーディーさをさらに効率化させたルールで、約250人全員がコートに立った。

ここでも男女関係なく全力で打って、守って走り、そしてアーバンスポーツらしい音響がさらにプレーヤーたちの気持ちを乗せた。

コートに立った全員がBaseball5を真剣にかつ楽しくプレーした

塁審も部員に任せるなど、それぞれが主体的に試合そしてイベントを創り上げていった。宮之原は全体の指揮を執り、スピボンメンバーを統率しながら選手たちのプレーを注視していたという。

「まずはBaseball5を思いっきりプレーすることで楽しんでもらいたい。その想いが一番です。あと一つのテーマとして、準硬式野球でプレーしている選手からBaseball5との二刀流を発掘することにありました。

そのため、Baseball5に意欲がある選手や、いい動きをしている選手をよく観察していましたね。

スピボンメンバーも、準硬式の選手に向けてこれまでみんなが培ったBaseball5の技術を伝えたり、試合では審判をしたりして活躍してくれました」

Spirit Bondsのメンバーも一つになって学生たちを支えた

最後はSpirit Bondsと野球部選抜が“真剣勝負”。1月には「侍ジャパンチャレンジカップ 第2回 Baseball5 日本選手権」でベスト4に輝いた全国屈指の実力を披露。

そして、22年には日本代表として日の丸を背負った宮之原の迫力ある打球に会場全体がが目を奪われた。

半日かけて行ったイベントは無事に終了。順硬式野球部員も初めてとは思えない動きとチームワークを披露し、楽しさを体全体で表現した。

宮之原もプレーを見て感じたことを以下のように語った。

「ポテンシャルの高さを感じました。足のスピード・身体の強さなど、『練習を重ねたらこれは面白いな』と感じました」

Baseball5の発展に向けた新たな可能性を発掘した

上述の通りSpirit Bondsは準硬式野球部との関わりを続けており、今も支援を行っている。競技拡大を視野に入れた展望を述べた。

「来年1月の日本選手権に出場していただき、共に高め合えるBaseball5選手をこの東都大学準硬式野球連盟から輩出することです。チーム作りのサポートをして、合同練習や試合を今後もやっていく予定です」

地域そしてカテゴリ問わず拡大を進めているSpirit Bonds。Baseball5を通じた絆はそのスピードを増して強固になっている。

(取材 / 文:白石怜平)

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