「MLB CUP 2024」青葉緑東が全国114チームの頂点に！元メジャーリーガーによるイベントも行われ、石巻から全国へと野球熱が高まる
7月26〜28日、MLB Japanが開催する野球の全国決勝⼤会「AIG Presents MLB CUP 2024 ファイナルラウンド in 石巻」がセイホクパーク⽯巻（⽯巻市⺠球場）にて行われた。
全国優勝を飾ったのは、横浜リーグ・青葉緑東（神奈川連盟代表）。愛媛東リーグ・西条（四国連盟代表）とのシーソーゲームの末、8−7で勝利し全国114チームの頂点に輝いた。
同時に神奈川勢として初優勝という快挙も成し遂げた。
キャプテンの牧野昊天（まきの そらと）選手は試合後、
「最後まで勝てるかわからなかったけど、決勝が始まった時には“優勝してやる！”という気持ちでした。負けていた時もベンチのみんなで応援して、点差が開いても逆転で全部勝てたことが良かったです。みんなの諦めないという気持ちが、勝ちにつながったと思います」と、喜びを表した。
また、沖山優監督は、「選手がとにかくがんばりました。昨日は初のナイターを経験し、0-8から逆転。今日の試合も逆転に次ぐ逆転…..。やはり選手は、一試合一試合強くなっています。夏休みにいい夢を見させてもらいました」と語った。
閉会式では前日の開会式で選手たちを激励した五十嵐亮太さんが登場。優勝・準優勝チームに加え、第3位の茨城リーグ・牛久（東関東連盟代表）、埼玉イーストリーグ・川口（北関東連盟代表）の計4チームに盾と賞状が贈呈され、最後に五十嵐さんから選手全員に記念メダルが授与された。
五十嵐さんによる野球教室も開催
大会期間中はトーナメントと並行して、MLB Japanによるさまざまな企画が展開された。
まずは五十嵐さんによる野球教室。MLBで活躍した選手から直接指導を受けられるまたとない機会となった。選手たちは五十嵐さんの一挙手一投足に注目し、アドバイスにも真剣に耳を傾けた。
参加選手たちを指導した五十嵐さんは、「このように大きな大会で勝つことも負けることも、これからたくさんあると思います。
この経験をどう受け取るかで、今後の野球人生は大きく変わってくるので、敗れてしまったチームは悔しさを忘れずにこれからも頑張ってほしいです」とエールを送った。
はじめての野球体験「PLAY BALL」も同時開催
また、7月27日（土）には「PLAY BALL」も同時に開催された。
本イベントは主に野球未経験の子どもを対象に、野球における基本のプレーを楽しみながら体験するもので、22年から全国で行われている。
今回のゲストは藪恵壱さん（元サンフランシスコ・ジャイアンツ他）。地元石巻を中心に宮城県内から約200人が集まった。
午前中は、野球未経験の4歳から6歳の子どもたちが藪さんと共に、ピッチングやバッティング・ベースランニングといった野球の基本を体験した。
また、藪さんが手本として豪快なスイングを手本として見せたり、プレーの他にも質問やトークショー・記念撮影といった触れ合いを楽しむ機会となった。
午後は7歳から10歳の子どもたちが対象に。しかし生憎の雨模様のため、急遽藪さんとMCを務めたMLBジャーナリストのAKI猪瀬さんによるトークイベントが開催されここでも盛り上がりを見せた。
終了後に藪さんは、「このPLAY BALLは、とにかく野球に興味を持ってもらうこと、好きになってもらうことが一番大事です。
バットもボールも触ったことのない子どもたちは今日、ボールに当たった時の感触ボールが飛んでいく時の景色を一生忘れないと思います。
野球の裾野を広げる機会として、こういう取り組みを続けて行って欲しいと思います」と感想を述べた。
MLB Japanでは今年「PLAY BALL」を全国各都市での開催へと拡大しており、一年を通じて2,000名以上の子どもたちに“はじめての体験”を提供する計画を進めている。
大会開催に加えて多くの工夫を凝らした3日間、ここ石巻は野球の裾野が広がる空間となった。
（情報提供：MLB Japan）
【関連記事】
「AIG Presents MLB CUP 2024 ファイナルラウンド in ⽯巻」が開幕！リトルリーグ16チーム 245名が集結し、五十嵐亮太さんも激励に
「Matsui 55 Baseball Foundation」設立のルーツ（前編） 松井秀喜さんが8年間贈り続けるメッセージ「自分の好きなものを見つけてもらい、そこ向けて一生懸命に」
「Matsui 55 Baseball Foundation」設立のルーツ（後編）松井秀喜さんと初めて言葉を交わし、提案したリーグチャンピオンシップの試合前
