平成の怪物が17年ぶりにハマスタで躍動!98年V戦士そして歴代最多本塁打の4番も本領発揮した「YOKOHAMA STADIUM 45th DREAM MATCH」
四半世紀の時を経て投手・村田と打者・松坂の対決に
2回表、野村弘樹投手が登板するも1死2・3塁となったところで三浦監督は投手交代を告げた。ここでマウンドに上がったのは村田修一選手。
東福岡高校時代は投手として甲子園に出場したこともあり、白羽の矢が立った。そして打順は1番に戻り松坂選手と対戦することに。
98年夏の甲子園3回戦では、両者は直接対決をしており25年の時を経て横浜スタジアムで相まみえた。
村田投手の投げた99km/hの球を打ち返すと打球は左翼線へ。2塁打となり、走者2人が生還しY45 LEGEND HEROESが再逆転した。その後度会選手にもタイムリーを浴び、3点を失った。
自らの本塁打で逆転したが、皮肉にも自らそのリードを手放してしまう結果に。しかも、その相手が”因縁”の松坂選手だった。
「大輔には甲子園でも打たれました。投手をやめて良かったと再確認しました」
と降板後に語った。甲子園で松坂投手との投げ合いで敗れたことがきっかけで投手を断念した村田選手。日大進学後に打者へと転向し、ホームランアーチストが誕生したのだ。
松坂投手・度会選手のサプライズマッチも
Y45 LEGEND HEROESは2回以降、山口鉄・長田の両投手がそれぞれ1イニング、4回は内竜也・加藤幹典の2投手が無失点リレーでつないだ。
迎えた最終回。BAY DREAM STARSは高崎健太郎投手が1点を失うと斎藤隆投手にスイッチ。松坂選手を三振に斬ってとるとスタジアムからはおなじみの「Zombie Nation」のイントロが流れた。
”ヤスアキジャンプ”を背に、山﨑康晃投手がリリーフカーに乗り登場した。現役選手でこの試合唯一登板した山﨑投手は斎藤投手、内野陣とグータッチを交わす。
するとオールスターでも話題を呼んだナックルボールを駆使。失策が絡み走者が還ってしまうも被安打0でマウンドを降りた。
そして裏の攻撃では、松坂選手がマウンドに上がった。ビジョンに特別ムービーが放映され、マウンドに向かう背番号「18」はスタンド中の注目を浴びた。
対戦打者はなんと度会選手。サプライズでベイスターズのユニフォームを着用し、一塁側のネクストバッターズサークルから登場した。
レジェンドvsゴールデンルーキーの対戦にスタジアムのボルテージは最高潮に達した。
度会選手は3球目、118km/hの球をフルスイング、打球は左翼のグラブに収まり横浜高の大先輩に軍配が上がった。
最後は石川達也投手が登板し、鈴木尚選手を空振り三振に斬りゲームセットとなった。
ヒーローは決勝打の松坂選手に
ヒーローインタビューには決勝となる逆転打を放った松坂選手。打席のことを訊かれ、「この一打が大きかったと思います」と充実した表情を見せた。
ハマスタのマウンドは西武時代の06年以来17年ぶり。久々の登板については、「これだけ多くの方の前で立つマウンドは最高に気持ちがいいですね」と語った。
度会選手との対戦については、「がつんと行ってほしかったですね。僕のボールがちょっと弱かったので討ち取れたのだと思います。度会くん、すごくいい雰囲気を持っていますしので、来年楽しみに見て応援してあげてください」とエール。
最後ファンへのメッセージとして、「45周年記念イベントということで、5年後には肩を仕上げてくるので、その時を楽しみにしていてください!」と締めた。
この後は場内一周、そして全員で「I☆YOKOHAMA」の掛け声とともに花火が上がり、イベントは大盛況のうちに終了した。50周年に向けて歴史とともに新たなドラマがまた描かれていく。
(おわり)
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