西武・辻監督 新生メットライフドーム元年に誓う日本一奪回「夢の詰まった球場。ここにチャンピオンフラッグを掲げたい」
西武は8日、本拠地メットライフドーム改修工事の竣工式を行い、後藤高志オーナー・辻発彦監督らが出席した。
本計画は西武ライオンズ40周年記念事業として、2017年11月に発表。「ボールパーク化」「チーム育成/強化」の2つを軸に、改修期間約3年・総額約180億円をかけて行われてきた。
球場内ではドーム化から続く”自然共生型”の特性を活かした周辺エリアの充実化と、快適な観戦環境を提供するためにシートの新設やリニューアルを実施。
チーム育成/強化の面では1979年に所沢へ移転して以来、約40年使用されていた室内練習場や選手寮を建て替え。ライオンズトレーニングセンターと新若獅子寮が1つの建物内に集約され、12球団最大級の練習施設として19年7月から稼働している。
今回、開幕戦(26日、対オリックス)のグランドオープンを前に報道陣へお披露目となった。
竣工式終了後、フォトセッションに後藤オーナーと辻監督が登壇。
久々にメットライフドームに戻ってきたという辻監督は、3塁側へ向かうすぐ右に新設された「テイキョウキッズフィールド」などアトラクションが増えたことに触れた。そこで自身が子どもの頃、前身の西鉄ライオンズの試合を観戦に平和台球場へ行ったエピソードを披露した。
「小さい頃、地元の佐賀から隣の福岡にある平和台球場に行くたびに、午前中には父親に連れて行ってもらい近くの公園で遊び、夜はナイターと。そういう環境で育ち野球が好きになり、プロ野球選手になりたいという夢を持った。今この立場になってライオンズのユニフォームを着て野球ができる、その喜びを感じています」
今年は新生メットライフドーム元年。リーグ3連覇を逃した悔しさを胸に、26日から始まる新たなシーズンに臨む。最後に意気込みを語った。
「様々なものが増え、夢の詰まったメットライフドーム。ただ、我々にとっては球団旗の横にチャンピオンフラッグがない。それが唯一失われたもの。今シーズン奪還して日本一という大きな目標に向かって戦っていきたい」
(SPORTSCORE編集部)