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「ES CON FIELD HOKKAIDO」竣工式 約65万人の方たちの力で完成した”世界がまだ見ぬボールパーク”

「これから様々なドラマが生まれていってほしい」

約1時間の竣工式は無事に終了。その後、市長に加えて竹中所長・川村社長が取材に応じ、報道陣の前で改めて振り返った。竹中所長は、

「正直ほっとしています。32ヶ月の間、厳しい厳冬期でもやっていたので、工程的にも問題なく終わり自信にもなりました。(CGでのパース)図をイメージしていましたが、まさに造ろうとしたものが造れた。満足していますし、思い描いたようなスタジアムを本当に造ることができた、自分でも驚いています」

(株)大林組 北海道 BPJV 工事事務所の竹中秀文所長

建設期間の32ヶ月、言葉では語り尽くせないほどの苦労や、やりがいがあった。発せられる声や当時の出来事から安堵さを物語っていた。

「一言では表せないけども気の休まる時間はなかったです。作業員・所員は24時間体制で仕事をしていました。寝る時も携帯を横に置いてましたので、何かあればすぐに出動できるような状態で続けてきました。お客様を入れて安心・安全な試合ができて初めて夢が叶いますが、まず竣工を迎えられたのはホッとしています」

約65万人の手で造られた”世界がまだ見ぬボールパーク”。今後どんな球場になってほしいか。造り手の立場からこう答えた。

「どんな球場にも歴史がありますが、ES CON FIELD HOKKAIDOはこれから歴史を創っていくと思います。さまざまなドラマが生まれると思いますし、新しい歴史を刻んでほしいです」

そして、最後に取材に応じた川村社長。「想像以上にいい球場。感激しました」と高ぶる気持ちを表した。

竣工式で「これからが我々の出番です」と語った川村社長、どんな球場にしていきたいか、その考えを語った。

「コンセプトは多様な観戦環境。野球をしっかりと観戦したい方にはゆったりとした座席で臨場感を味わってもらう。野球以外も楽しみたい方には、”食と野球”、”エンターテイメントと野球”というような新しい野球の観戦スタイルを提供したいと考えています」

この球場から新たな観戦スタイルが生まれていく

ファイターズは北海道に本拠地を移転して20年目の節目を迎え、そしてこの新球場がオープンするという球団史において特別な1年となる。

「球場だけじゃなく一番の主役はチームであり選手。チームの勝利や成長に合わせて我々もチャレンジしていきたい。(新庄剛志)監督が『優勝しか目指さない』と仰っていますので、野球とエンタメの両方から盛り上げていきたいと思います」

開幕は3月30日(木)の東北楽天ゴールデンイーグルス戦、ファイターズ、そして野球界の歴史において永遠に残る新たな1ページが刻まれていく。

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