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【特集】戦場への帰還 ~不屈の精神と長き闘いの記憶~ リコーブラックラムズ東京・松橋周平② 3度の前十字靭帯断裂「自分でどんな姿で戻りたいかを描き、逆算していた」

リハビリ中に掲げた「強くなって戻らなければならない」

松橋は選手生命の危機に関わる怪我を三度も見舞われながら、不屈の精神で乗り越えいずれもグラウンドへ戻ってきた。

インタビュー当時はまだリハビリ中であったが、すごく前向きな想いが伝わってきた。その源が何かを訊ねた。

「僕は復帰したときにどんな状態で戻ってきたいかをイメージして、そこから逆算して何を改善していくかを考えながらリハビリやトレーニングに取り組んできました。それが一番大変なのですが、むしろやりがいと感じています。

例えばトレーナーから提供されたメニューだけではなく、自分が真木さんのところへ行ったように、外から学ぶなど自分で考えるようになります。そこから自分なりのメニューを作って加えられるようになるので、やりがいへと変わっていくんです」

いつも進化してピッチへと帰ってきている(提供:リコーブラックラムズ東京)

自身が離脱している間、考えていたこと。強い想いを含めてさらに語ってくれた。

「リハビリでただメニューをこなしてしまっている。それではただのリハビリで終わってしまいます。僕自身の考えとしては、一度チームを離れてしまっているので、強くなって戻らなければいけない。しかも改善できるチャンスがあるわけです。

自分と向き合えるので。それを無駄にしたくない。辛いしきついですけれども、プラスアルファ自分でどんな姿で戻りたいかを考えて逆算して、『こういうのを取り入れていこう』というのを自分の中で考えるようになりました。このマインドは復帰した後も強みになっていくので、大事なことだと思います」

”強くなって戻ってくる”ことをイメージし、幾度となく復活を果たした

今シーズン志半ばで戦線を離れてしまったが、ここで終わる訳には行かない。

再び漆黒のジャージを着て帰還した時、さらに強くなった松橋周平を見ることができるだろう。来シーズンの開幕戦のピッチでその姿を見れることをファンも心待ちにしている。

(おわり)

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