• HOME
  • 記事一覧
  • ラグビー
  • リコーブラックラムズ東京 松橋周平 3度の危機からのカムバックと目指し続ける選手像「多くの方に良い影響を与える人間になりたい」

リコーブラックラムズ東京 松橋周平 3度の危機からのカムバックと目指し続ける選手像「多くの方に良い影響を与える人間になりたい」

復帰後は名実ともにチームのリーダーに

長期のリハビリを経て18年に復帰し、開幕からNo.8で出場した。第2節の東芝ブレイブルーパス(現:東京)戦でトライを決めるなどブランクを感じさせないパフォーマンスで周囲の不安を払拭した。

リーグ戦・カップ戦ともに順位決定トーナメントまで出場し、シーズン通じて試合に出続けることができた。2019-20シーズンもコロナ禍で中断となるまで主力としてチームを牽引した。

ただ、本来ならば選ばれるべきであったW杯の日本代表入りは悔しくも逃す結果となった。

「もちろん悔しかったです。ただ、落ちたことには理由があります。1日1日を大切にして、調子いいなと思った時でも謙虚に自分の体と向き合って、ベストパフォーマンス出すことにフォーカスしようとすぐに切り替えました」

チームでは共同キャプテンも務めた(提供:リコーブラックラムズ東京)

復帰した18年に松橋はブラックラムズの副キャプテン、19年からは共同キャプテンを2シーズン務めた。チームの中で明確な役割を担うことになり、意識やプレースタイルに変化があったかを問うてみた。

「リーダーになるということは、自分以外のところも必ず見なければなりません。その瞬間は自分のプレーに集中するのですが、同時に全体を常に把握する必要があります。正直、自分が最初リーダーになった時は自分のプレーとの切り替えが難しかったですね。

ただ、僕もチームもこれからどんどん強くしたい想いがあるので、全体に向けて伝える事はしっかり伝えてチームの意識を変えていきたい・ブラックラムズを優勝するチームにしたいという一心でやっていました」

トップリーグ最終年の2020−21年は5位タイとなり、確かにチーム力を向上させていった。

次ページ:22年、3度目の靭帯断裂からの復帰

関連記事一覧