リコーブラックラムズ東京 2022-23シーズン報告会開催 4選手が語るシーズンでの思い出とは?

続いて栗原選手。この直前、チームのマスコット「ラムまる」からのメッセージを預かっていた。ここで手紙を読んだ栗原選手はラムまるに扮した可愛い声でファンの爆笑を誘うユーモアさを見せた。

ラムまるのメッセージでは会場を笑いの渦に包んだ

栗原選手には、2月18日の東京サントリーサンゴリアス戦(第8節:駒沢)からマスク着用での声出し応援が解禁になったことについて質問が寄せられた。

「ラムズファミリーの皆さんが声を出して応援してくれたことで、すごく背中を押していただいたので、本当にありがたかったです。ありがとうございました」

そしてホストゲーム最終節のトヨタヴェルブリッツ戦、”秩父宮真黒(シンクロ)計画”と銘打った試合で過去最多の11,060人を動員。ラムズファミリーが黒に染めて声援を送った。

「あれほどたくさんのファンの前でラグビーをすることはなかったですし、改めてファンの皆さんが僕たちを支えていただいてるんだというのを、身に染みて感じた試合でもありました」

この試合は雷が鳴り試合中断もあった。「あまり経験がなかったので、難しい面もあった」としながらも、

「切り替えの部分はチームとして、日頃の練習からとても意識していたと思います。なので中断から再開する時ももう一度スイッチをオンにして集中力を高められました」

大勢のファンを前に直接感謝の気持ちを伝えた栗原選手

最後は髙橋選手。今シーズンはスターティング・リザーブと、さまざまな起用法に対応しながら、パフォーマンスを発揮した。ここでは試合での心構えについて問われた。

「どこから出ても自分がやるべきことをやる。試合前に整理をして実行するとことで、リザーブから出る時でも試合終了の時はチームが勝っているようなゲームに出来るようにと臨んでいました」

印象に残る試合については、とある失敗からの出来事についてだった。

「4試合目の(静岡)ブルーレヴス戦。途中出場したときに、僕のキックからそのままトライされてしまい相当焦ったのですが、その後チームメートみんなが僕をいじって笑いに変えてくれたので本当にありがたかったです」

チームメイトの”フォロー”に感謝した

その後は、総勢36選手が一斉に登場。サインボールが当たるじゃんけん大会やラインアウトのデモンストレーション、そして退団選手のセレモニーが行われ大盛況のうちに終了。

会場のアトラクションは報告会終了後も多くの人で賑わいを見せ、選手は場所を移してファンクラブ会員限定で交流会を行った。世田谷とともに戦い、最高の結果をここで報告するべく、また新たな戦いが始まっていく。

(おわり)

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