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リコーブラックラムズ東京 「80分間黄色のジャージに向かっていく」最後まで諦めないラグビーで食らいつくも“東京ダービー”は東京サントリーサンゴリアスに屈する(リーグワン第8節)

試合後ヘッドコーチ・主将の会見

ピーター・ヒューワット ヘッドコーチ(HC)

写真提供:リコーブラックラムズ東京

「タフな日になったかなと思います。スタートが悪く、長らくよくできていた部分も今日はうまく見せられなかった。意思・狙いの部分が必要なレベルではなかった。

サンゴリアスさんは優位な状況を与えたり、消極的になったりしてしまうと難しい相手です。それに加えて17対7というペナルティカウントになるとかなり厳しい。サンゴリアスさんはいいプレーをしたと思います。」

──いい試合、また力を発揮できないゲームもあります。その原因をどう分析しますか?

「複合的な要因だと思います。準備面もあれば、メンタル面やフィジカル面。。接戦を落とし感情的にも強く動くような状況が続いていたというのも負荷になったかもしれません」

──前の試合でも課題だったペナルティが今週も出てしまいました。

「タックルで消極的になってしまうとノット・ロール・アウェイなどのペナルティが増えてしまうし、スクラムでも消極的になるとペナルティを取られてしまいます。今後はペナルティ自体をもう一度見直していきます。とにかく我々としては一貫性を求めていきます」

武井日向キャプテン

写真提供:リコーブラックラムズ東京

「自分たちのDNA・泥臭さ・フィジカリティの部分を全く出せず、サンゴリアスさんにやりたいことをすべてやらせてしまった。ここまでの結果になってしまった原因は試合の入りから受け身になってしまい、それを最後まで改善できなかったことです」

ー紙一重の試合もあった中、うまくいかない要因をどう感じていますか?

「そこは今から考えていきたいです。サンゴリアスさんがアグレッシブにアタックして来るのは分かっていたことなので、そういう部分に対して正しいマインドセットで挑むことができたのかどうか。そこを反省したいです。

(中5日の)ショートウィークだったがやるべき準備はやれた。コミュニケーションもとれていてプレーへの不安はなかった。ただ、いい試合を何回もしてきたからこそ、今週もそういう試合になるんじゃないかという慢心はあったかもしれない。そういうところは僕自身も含めて気を引き締めていきたい」

──今後の具体的な改善点を教えてください。

「一人ひとりの役割の精度だと思います。キャリーする選手にはその仕事があるし、サポートプレーヤーにも仕事があります。一人ひとりのやるべき役割をその瞬間で100%実行できないと、リーグワンのチーム相手にはミスを招いてしまうので、一人ひとりの精度をもっと上げていく必要があります」

これで全日程の半分を消化。ブラックラムズは現在10位ではあるが、紙一重の試合も多くあるなどまだまだ上昇の可能性はある。

試合後のチームSNSのコメントで西和磨選手・西川大輔選手が揃って「切り替えて次に臨む」と語るように、ブラックラムズらしい”最後まで諦めないラグビー”を今後も見せつける。

参考:リコーブラックラムズ東京 公式YouTube

(おわり)

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