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「真っ直ぐだけでもこれだけ抑えられた」埼玉武蔵ヒートベアーズ・由規 ヤクルト時代に自信を掴んだ地元での”全球ストレート”

飛躍のきっかけとなった田中将大投手との投げ合い

ファームで結果を残し、交流戦の途中で一軍へ復帰6月13日、地元仙台で行われた楽天戦。田中将大との投げ合いうことに。この試合が由規にとって転機となる試合になった。

「捕手の相川亮二(現:DeNAチーフ作戦兼バッテリーコーチ)さんから『もっと自分のまっすぐに自信持たなきゃ。今日は打たれるまで真っ直ぐで行くぞ!』と言われて。全部じゃないだろうと思ったんですけど、ものの見事に真っ直ぐのサインしか出なかったんです(笑)」

相川の宣言通り全球ストレートで、由規は楽天打線を抑え込む。安打を打たれるまで変化球を1球も投げなかった。

「確か4回にですかね。ヒット1本打たれてから、変化球を投げ始めたんですけれども、『真っ直ぐだけでもこれだけ抑えられるんだ』っていう自信がついたし、智さんとやっていた練習が身になって、しかも田中さんに投げ勝った。それが大きな自信となって、勝ち続けられたんです」

相川の真っ直ぐ一本のリードで飛躍のきっかけを掴んだ

この試合に復帰後は主力投手の1角となり、シーズンでは規定投球回に到達。プロ3年目で自身初の2桁勝利(12勝9敗)をマークした。

さらに、現在も語り継がれる8月26日の対横浜戦(神宮)。5回表にスレッジへの5球目を投じた際、自らが持っていた日本人投手最速記録を当時更新する161km/hを計測し、ファンの度肝を抜いた。

最終回へつづく

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