【連載企画】四国アイランドリーグPlusの今〜徳島インディゴソックス編〜

地元のために今できること

徳島インディゴソックスは、球団のSNSなどオンライン施策にとても力を入れているのが特徴だ。

施策を通じて地元に少しでも力になれるよう、ある取り組みを行なっている。

「チームとして何ができるのかという点で、球団のSNSは県内で力がありますので、情報を拡散させています。例えば地元の飲食店をPRしたり、今の活動状況などをTwitterでリツートしたりブログで発信しています」

公式Twitterでは地域のお店の情報を拡散している

SNSによる情報拡散だけではなく、球団の持つ仕組みも活用しているという。

「球団としてECサイトの開設といった取り組みをしているので、我々の持つ仕組みを地元のために活用できるよう準備をしています。球団として徳島のためにできることを常に考えて企画を練っている段階です」

試合がない中でもファンに楽しんでもらえるよう今も企画を発信し続けている。

「手洗い啓発や家でできるようにグラブを磨く動画などを配信しました。他にもZOOMでオンライン飲み会を開催し、30人以上に集まっていただきました」

選手協力のもと、啓発動画も発信している(球団公式YouTubeチャンネルより)

その他にも、オンラインでできることを積極的に取り組んでいる。5月1日には「次世代スポーツビジネスラボ」と手を組み、小中学生対象にオンライン野球教室の開催が始まった。吉田監督、駒居・橋本両コーチが参加し、個々に合わせた指導を行う。

「インディゴソックスが中心となって立ち上がりました。スポーツ×e-learningのようなものを生み出せれば新たなことができるのではないかということで始まりました」

ファンへのメッセージ

6月20日に開幕し、日本一連覇に向けて好調なスタート切った。取材当時、ファンに向けて以下のメッセージをいただいた。

吉田監督
「選手は一生懸命練習しています。いざ試合となったらその成果が現れると思いますし、他のチームより練習していると自負をしています。ぜひ開幕したときには、『こんな状況でもしっかりやっていたんだな』と感じてもらえると思うので、1回と言わず何回でも球場に来て下さい」

谷田球団代表
「今、大変な状況の中で頑張っている方々がたくさんいらっしゃると思います。球団としても、社会のために何ができるかというのを考えつつ開幕に向けて準備をしっかり進めていきたいです。試合ができるになった暁には、多くの方が球場に来てもらえるように今できることを徹底してやっていきます」

新型コロナウイルスの感染拡大という世界的にも未曾有の事態が襲った2020年。6月20日、四国アイランドリーグPlusにとっても特別なシーズンが幕を開けた。

満足な練習ができない中、開幕できる日を信じて工夫しながら過ごしてきた選手や首脳陣、そして球団を守るため日々この状況と戦っている運営の方々。そして応援してくれるファンが一体となり野球に向き合う姿は見逃がせない。

(取材・文/白石怜平)

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