高橋由伸 監督生活と恩師を振り返る「いい経験だった3年間」

3年間はプラスの経験

19年、巨人は5年ぶりにリーグ優勝を果たした。4番を担う岡本和真を筆頭に、高橋監督と共に戦った選手たちが力をつけ、覇権を奪回した。2000年代終盤からチームを支え続けた選手がベテランとなり、過渡期の3年間でもあった。

「なかなか勝つことができなかったんですけども、選手を育てるであったりチームを変えていくという意味では良い経験だった3年間でした」

巨人時代の監督の特徴とは

自身の監督生活を振り返った後はプロ・アマで仕えた監督についての話題に。巨人での現役時代、長嶋茂雄・堀内恒夫・原辰徳という3人の監督の下で18年間中心選手として活躍した。それぞれの特徴について質問が及ぶと謙遜しながらもこう答えた。

「長嶋監督は勝つことも当然なんですけども、視聴率というのも非常に気にされていた監督でした。ファンあってのプロ野球っていうのは非常に教育を受けました。

堀内監督については、チーム・選手を変えていくという点においては言葉にしないですけれども、非常に苦労されたと思って見ていました。この時代があったらこそ次の原監督の10年に繋がったと思っています。

原監督というのは勝つということに関しては厳しい監督で、いろいろなことを選手として勉強させてもらいましたし、1番厳しい監督ではありましたね」

高校では寮生活

高校時代は桐蔭学園で1年夏からレギュラーを掴んだ。のちに慶応義塾大学でも共にプレーする髙木大成(元西武)、副島孔太(元ヤクルト他)らと共に夏の甲子園に出場。2年夏も甲子園に出場し、主軸を務めた。

高校時代の恩師である土屋恵三郎監督(現:星槎国際湘南高監督)からは、野球の指導を受けたことは少なかったという。

「桐蔭学園は全寮制でした。1人の人間として自立するというところで寮生活になりましたから、生活面の教育・指導というのは今でも感謝していますし、大変な3年間でしたけれども経験できて良かったと思っています」

高橋(写真右)の回答に参加者は興味深々で聞いていた。(写真左は一般財団法人ジャパンコーチズアソシエーションの二之湯武史代表理事)

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