「人間性が高いからこそ超一流になれる」筒香嘉智が感じたメジャーでの”スポーツマンシップ”
筒香選手が指導者に期待することは?
このトークセッションには130名以上が参加。現場で子どもたちの指導にあたる大人も多くいた。中村氏は、指導者に期待することを筒香選手に聞いた。
「僕がプロに入ってからも野球界が変わった印象があります。外を見ても世の中はすごいスピードで変化しています。ただ、そこに対して指導者のアップデートが追いついていないのが正直な意見です。
自分が昔やっていた時の感覚や『この人がこう言っていたから』ではなく、しっかり自身がアップデートされ、子どもたちのためになる能力をつけてほしいです」
約30分間にわたる筒香選手とのセッションも最後。メジャー3年目を迎える2022年の抱負を述べてもらった。
「僕自身はプレーに集中するところではありますが、スポーツマンシップにおいてもアメリカのいいところを自分自身で勉強してみなさんにご提示できるように、精進して1年間頑張りたいと思います。お集まりいただいている皆さんと共に、より良いスポーツ界にしていけたらと思います」
このオフ、多忙の合間を縫いオンラインイベントに積極的に参加した筒香選手。その後日、地元和歌山県に子どもたちに向けた少年野球場「TSUTSUGO SPORTS ACADEMY」を私財を投じて建設することを正式に発表した。
スポーツマンシップを体現する代表的な選手として、来年どんな共有が行われるのか。シーズンの活躍と共に期待が膨らむ会となった。
(おわり)
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