「人間性が高いからこそ超一流になれる」筒香嘉智が感じたメジャーでの”スポーツマンシップ”

メジャーにいて感じる日本野球の良さと課題

続いての話題はメジャーから見た日本球界の良さと課題について。筒香選手は、中村氏から上記について質問を受けるとまず、日本の良さについて話した。

「みなさんのご想像の通りかもしれないですが、時間や服装は日本がしっかりしている印象です。挨拶や規律は日本の方が優れていると思います」

では、メジャーが日本よりも優れている点は何か。

「逆に、自分一人で練習する時間は日本では想像つかないほど緊張感があります。話しかけにくい・近寄りがたい雰囲気を持って集中しながら練習しています。

普段は和気あいあいとしていますが、自分の練習となった時はいくら話しかけられても聞こえないような雰囲気・集中力でやっています。

自分と向き合う時間が作れるということですので、社会に出てからも自己対話する時間が将来を創っていくと感じました」

中村氏はスポーツマンシップにおける「覚悟」と照らし合わせ、感想を述べた。

「覚悟=自分自身との戦いに当たりますね。日本の場合ですと他者と合わせる意識が強いと言われますが、メジャーですとこの部分(覚悟)が鍛錬されている印象を持ちました」

登壇した4名(左上から時計回りに)森林貴彦氏、中村氏、筒香選手、阪長友仁・NPO法人BBフューチャー理事長

また筒香は、意識の面で勉強になったことがあるという。それは「できないことを認めるのが早いこと」である。できないことに対してすぐアプローチをかけることが参考になったとし、生み出す結果についても語った。

「できないことを認めて本気で向き合うので、自分の意見を明確にコーチへと伝えていますし、言いやすい雰囲気をコーチがつくっている。この二点を感じました」

関連記事一覧