プロ野球OBクラブ 中学野球教室開催 石毛宏典氏「甲子園、その先の夢へチャレンジするお手伝いに」

守備は4つのポジションで練習

石毛氏は冒頭で挨拶。

「みなさんは高校へ行って野球をやるという決断をされました。どうせやるなら、レギュラー獲って活躍して甲子園に出る。また、その先の夢にチャレンジする。我々はそのお手伝い、”おせっかい”をやりに来ました。この時間を利用して上手くなってください!」と熱く語った。

挨拶が終わった後、石毛氏の計らいでスタンドから見守っていた保護者の方たちをグラウンドに招待した。9時過ぎにウォーミングアップを開始。秦コーチが指揮をとり約30分間身体を動かした。

「声がリズムをつくる」石毛コーチからのゲキ

その後内野・外野・捕手・投手と4班に分かれ、各コーチによる指導が開始。内野では、50人を超える生徒が適度に距離を取りながら石毛コーチを囲む。

キャッチボールへ入る前には「投げるときは親指を下。それを意識してやろう」と呼びかけ。自ら投げる形を繰り返し見せることで、全員に伝わるようイメージ付けをした。

次に内野手の動作。初めに大きく腰を落とし、まずは捕球体制から。「内股になると(膝が)動かせない」と、ゴロを捕球する際の動作の入りを体で覚え込ませる。

捕球体制について説明する石毛コーチ

1つ1つ動きを区切って説明したあとはノックで送球までの一連の流れを確認。ここでも自ら手本を見せ、現役時代を彷彿とさせる軽快な動きを披露した。

「流れの中でやらない。自分で意識をしっかり持て!」
「声がリズムを作る、リズムが形となっていく、形が技術となる。だから声を出そう!」

とグラウンド全体に響き渡る声でゲキを飛ばしながら、熱血指導が約2時間続いた。

外野は秦真司コーチの元、ボールを受ける数をこなす

外野も40人近く生徒が集まった。秦コーチの指示で、フライを追う練習から開始。2人1組で、それぞれ真上に投げ、一度回転してから捕球をする。「ボールを探してから捕る!」「送球の(動作につなげる)ための捕球だぞ!」と練習の意味を投げかけながら反復した。

途中で止めながら動作の解説を加え、生徒たちは熱心に耳を傾けていた。

捕球練習が終わると秦コーチ自らノックバットを握る。

「動きの時に(投げる手の)右手を近くに持っていくと動きが遅くなるから!」
「(ゴロを)捕る時は右手と左手は離して。あと体の真ん中でボールを取りに行く意識で!」

その場で大きな声で指摘し、フライとゴロを織り交ぜながら30分以上ノンストップで打ち込んだ。

外野ノックを打つ秦真司コーチ

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