プロ野球OBクラブ 中学野球教室開催 石毛宏典氏「甲子園、その先の夢へチャレンジするお手伝いに」

捕手は市川和正コーチが3つのテーマを設定

捕手は市川コーチが「キャッチング」・「フットワーク」・「スローイング」の3つをテーマを最初に伝える。ポジション別では最も少ない9人の生徒たちに向けて、自身が培った技術を惜しみなく伝授。

「最初は構え。必ず投手に正体する」
「右足の位置は3種類『右足が後ろ』『両足並行』『左足が少し前』君はどっち?」

と1人ずつ確認し、生徒の動きに合わせて捕球から送球まで一連の動作を説明した。

1人1人の特徴を引き出す市川コーチ

盗塁を刺すための送球練習では、足の動きを中心に動作を確認。

「やってはいけないのは投げる時に右足を後ろに引くことだぞ!」

その後は捕手陣全員ブルペンに向かい、投手の球を受ける様子もじっくりと観察した。

盗塁を刺す際のスローイング練習では投手役を務めた

投手は川口和久コーチによるブルペンでの個別指導

キャッチボールが終わると投手陣はブルペンへ。川口コーチが真横で投球フォームをチェックする。

「全体重を軸足に乗せて。ここだけ意識すればストライク入るから」
「スケートをするように体重移動してごらん」
「右サイド意識して!」

フォームや考え方なども教えた川口コーチ

プロでも巨人で4年間(2011年〜2014年)一軍投手総合コーチを務めるなど、指導経験も豊富な川口コーチ。1球投げるごとに送られる的確なアドバイスに生徒たちは真剣な眼差しで吸収しようと心がけた。

直後にストライクが投げ込まれ、捕球音がミットから響くと

「その通り!よくできた!それを体の感覚で覚えるように」
「下半身で投げている実感あるでしょ?」

と生徒たちは大きく頷き、次の球を早く投げたいのが伝わるほど気持ちが高ぶっていく様子が見られた。

1球で大きな変化が見られ、「いいぞ!」という声を何度も聞くことができた

12時半頃に午前の部は終了。昼休憩でそれぞれが戻る中、外野では1人の生徒が秦コーチの元へ。外野守備の動作について質問し、約15分間貴重なマンツーマン指導が行われていた。

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