「スポーツ万能な子を育てる」いわきFCが掲げる育成方針と目指すアカデミー人材の姿とは?

目指すは全員の”スポーツ万能化”

ここまでいわきFCには独自の育成システムを持っている点についてフォーカスし、スポーツ以外の可能性や学業との両立など従来のクラブにはない方針を伝えてきた。

しかし、大前提であるのはいわきFCはサッカークラブであるということ。

従来の育成方針とは真逆のようであるが、アカデミーの子どもたちをサッカー選手、アスリートとして育てていく。そこに注力した結果、たどり着いた概念なのである。

前述の通り、U-15・U-18・Girls U-15はセレクションの方式を採っている。選手の選び方も独自の視点を持っている。小俣氏は選考について話した。

「サッカーの技量よりも、成長の個別特性をまず把握します。例えば、身長成熟度がどれくらいあるか、それに対して基礎的な体力やスキルが備わっているを見るのです。なので、セレクションも他では合格できないような選手が合格したりします。

通常であれば、その場でミニゲームやってその中で優秀な子が選ばれていくんですけども、我々の場合はそこを重視していない。基本的な体力が備わっているかや、欠点があっても3年間でどう改善できるかを見極めています」

アカデミー生が目指すは”スポーツ万能”である。(©︎ IWAKI FC)

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