
松坂大輔氏 王会長からのメッセージ全文「君の生き様は後輩のためになる」〜引退セレモニープレイバック①〜
キャンプ開始を翌週に控えたプロ野球。ルーキーたちが期待と不安に胸を躍らせている。その一方で、時代を彩った選手たちがユニフォームを脱ぎ、新たなスタートを切っている。
その一人が”平成の怪物”松坂大輔氏。12月4日「LIONS THANKS FESTA」で引退セレモニーが行われた。
トークショーや選手たちによるクイズ選手権を終えた最後を飾るイベントとなった本セレモニー。感動とサプライズ連続の模様を数回に分けてプレイバックする。
横浜高校時代の恩師である渡辺元智氏や初登板時にもバッテリー組んだ中嶋聡オリックス監督ら、関わりの深い方々からのメッセージが贈られた。その中の1人である、王貞治・ソフトバンク球団会長兼特別アドバイザーからも労いの言葉が贈られた。
「松坂くん、23年本当にご苦労さまでした。高校時代・プロ野球、またメジャーでも本当に君はすごい球を投げてびっくりさせてきましたね。
ピッチャーでこれだけ長くやれたということは、君の日頃の精進が生きたんだろうと思います。君の生き様はみんな後輩のためになると思うので、胸を張って今後の人生を生きてください。本当にお疲れ様でした」
王会長兼特別アドバイザーと松坂氏は、2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で共に戦った間柄。
当時の王監督、現西武監督の辻発彦内野守備走塁コーチらとともに”王ジャパン”の一員として世界一へと導いた。
松坂投手(当時西武)は上原浩治投手(当時巨人)・渡辺俊介投手(当時ロッテ)と共に先発の柱として、台湾・メキシコそして決勝のキューバ戦に先発登板。いずれも1失点以内に抑え、3勝を挙げており初代MVPにも輝いた。
(写真 / 文:白石怜平)