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松坂大輔氏 ”松坂世代”の親友・妻夫木聡氏からの惜別の言葉「ヒーローであり、夢であり、最大のライバルでした」〜引退セレモニープレイバック②〜

昨年、23年間の現役生活にピリオドを打った”平成の怪物”松坂大輔氏。12月4日に行われた「LIONS THANKS FESTA」で引退セレモニーが行われた。

2021年の”大トリ”を飾るにふさわしい本セレモニーでは、感動の拍手がメットライフドームを包んだ。ソフトバンク・王貞治会長兼特別アドバイザーや巨人・原辰徳監督ら、野球人生を通じてゆかりのある方々のメッセージが贈られた後、ある2人からの花束の贈呈に。

1人目は同じ1980年生まれの”松坂世代”で親友の俳優・妻夫木聡氏がサプライズ登場した。

(写真 / 文:白石怜平)

友人代表として花束を贈呈した妻夫木聡さん

シックなグレーのジャケットと黒のハイネックシャツを身にまとった妻夫木氏は、松坂氏に直接花束を渡すと熱い抱擁を交した。マイクを握り、「こんな場所に立てて光栄です」と第1声を発すると再び温かい拍手が。

そして「松坂投手の友人代表としてお時間をください」と挨拶があり、続けた。

「マツ、本当に23年間お疲れ様でした。僕たち1980年生まれはみなさんご存知の通り”松坂世代”と呼ばれています。その名前の通り、僕はずっとマツの背中を追いかけていました。

その背中は会うたびにどんどん大きくなりました。そんなあなたが引退を迎えることが僕にとってもすごく感慨深いものがあります。あなたは僕にとってヒーローであり、夢であり、最大のライバルでした。

あなたの努力を少しでも近くから見ていた僕にとってはこの日を迎えることが正直とても悔しいです。(松坂氏も)悔しい思いもいっぱいしたと思います。

でも、そんな姿を見せず、自分のために・家族のために・そしてファンの皆さまのために最後まで戦い続けた松坂大輔を僕は誇りに思います。本当に23年間お疲れ様でした。ありがとう」

短い時間ながらも思いの丈を伝え終えた後、両者は再び熱い抱擁を交わし、妻夫木氏はグラウンドを後にした。2人目はプロ入りの際に”約束を交わした”方が登場する。(続く)

労いそして悔しさを込めたメッセージを贈った(筆者撮影)

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