• HOME
  • 記事一覧
  • 指導 / 教育
  • 「第18回 小笠原道大杯」 開幕!小笠原さんが子どもたちに贈った”4つのお願い”を背負い市川市の頂点へ

「第18回 小笠原道大杯」 開幕!小笠原さんが子どもたちに贈った”4つのお願い”を背負い市川市の頂点へ

11月10日、千葉県・市川市の妙典少年野球場で「第17回 小笠原道大杯争奪 市川市少年野球大会」(以下、小笠原杯)の開会式が開催された。

大会へ参加する全34チームが集結。小笠原道大さんも会場に駆けつけ、これから熱戦を繰り広げる選手たちに向けて激励のメッセージを贈った。

(写真 / 文:白石怜平)

今年で18年目を迎えた社会貢献活動

小笠原杯は市内の少年野球チームの頂点を競う大会で、小学5年生以下の選手を対象としている。

本大会は小笠原さんが巨人時代にスタートし、長く続いている。

北海道日本ハムから移籍1年目にして、史上2人目の両リーグMVPに輝いた2007年に第1回が開催。小笠原さんが現役を引退した15年以降も、地域と子どもたちの未来のために活動を継続している。

今年も34チームが集まった

今年で18回目となり、まもなく20回目を迎えようとしている。(※20年はコロナ禍による影響で開催なし)

千葉県出身で同市に居を構える小笠原さんは、野球を通じたスポーツや地域発展への願いを込め、自身の名を冠した大会を開始した。

少年野球以外に加え、09年には身体障害者野球チーム「市川(現:千葉)ドリームスター」を設立、チームも毎年全国大会へ出場するなど成長を遂げている。

今年は春の全国大会である「全国身体障害者野球大会」で神戸へと足を運び、さらに地元開催となった「関東甲信越身体障害者野球大会」では大会長を務め、それぞれ選手たちへエールを送った。

関東甲信越身体障害者野球大会では始球式を行った

昨年に続き、今年も本大会の開会式に駆けつけた小笠原さん。選手たちもその姿に憧れの眼差しを向けた。開会式は8時半に始まり、今年も地元妙典のチアダンスアカデミー「Shining☆Ships」がオープニングを飾った。

小笠原さんの巨人時代の背番号「2」のユニフォームを着てパフォーマンスを披露し、開幕に花を添えた。

Shining☆Shipsがパフォーマンスを披露
プレゼンターとして優勝旗やカップの返還・授与も務めた

小笠原さんから選手へ”4つのお願い”

開会にあたり、主催・来賓による挨拶が行われた。まず、市川市少年野球連盟の中嶋貞行会長が壇上に立ち、市にとって節目の大会でもあることを伝えた。

「第18回を迎える本大会。このように盛大に開会式が行われることを嬉しく思います。今年は市川市制90周年ということで、その記念大会でもあります。

今ここにいる選手の中から来年夏、姉妹都市であるガーデナ市(米カリフォルニア州)に派遣することが決まっていますので、そこに選ばれるようみなさん頑張ってください。

また、小笠原さんのように”ガッツ”あるプレーを見せてくれることを期待しています」

始めに挨拶した中嶋会長

そして、小笠原さんもマイクの前に。毎年選手たちの気持ちを奮い立たせる言葉を送り続けており、今回は”4つのお願い”を選手たちに伝えた。

「今大会で18回目を開くことができました。これも関係各所の皆様のご尽力があってのことですので御礼申し上げます。

それとチアのみなさん、今年も素晴らしいパフォーマンスで選手にパワーを与えてくれました。ありがとうございます。

始めるにあたって4つのお願いがあります。まずはチーム全員で試合をすること。2つ目は自分ができるベストのプレーをすることです。

3つ目はどんな状況でも最後まで諦めない。最後4つ目は怪我をしないこと。怪我をしてしまうと、大好きな野球ができなくなってしまいます。頑張ってください!」

選手たちに4つの項目を伝えた

式には田中甲市長も公務の合間を縫って駆けつけ、市制90周年の式典を無事終えられたことや、その際に小笠原さんからメッセージをいただいたことを報告した。

田中甲市長も姿を見せた

選手宣誓を行ったのは、大和田シラサギ野球部の宮本哲平主将。

小笠原さんからのリクエストにもあった、「仲間と共にプレーする」「最後まで戦い抜く」ことを誓い、式を締めた。

選手宣誓を務めた宮本選手

早速開会式の直後から5試合が開催。大会は12月8日まで市内各地で熱戦が繰り広げられる。

関連記事一覧