身体障害者野球日本代表 “野球命名の地”松山で出陣。9月の世界大会に向け「スポーツの力・明日への活力を発信する」

“野球“命名の地、松山で初陣

世界大会に臨む日本代表の初陣となった場所は、通称“坊っちゃんスタジアム”と呼ばれる愛媛県松山市の松山中央公園野球場。

結団式そして、このあと行われた地元の新田高校女子硬式野球部とのエキシビジョンマッチは「野球伝来150年イベントin 松山」の一環として開催された。

この松山は、アメリカから伝来されたベースボールが日本において”野球”と命名された地である。

日本を代表する俳人である正岡子規が1884年(明治17年)、東京大学予備門時代にベースボールを知り、熱中したといわれている。

1889年7月には、故郷の松山にバットとボールを持ち帰り、松山中学の生徒らにベースボールを教えた。23年2月、「筆まかせ」の雅号の中で自身の幼名である「升(のぼる)」にちなんで、「野球(のぼーる)」と記載されている。※公益財団法人 野球殿堂博物館公式サイトより

球場の外に建てられている正岡子規の石碑

また昨年は、第一大学区第一番中学(後に開成学校から現・東京大学)で教鞭をとったホーレス・ウィルソンが1872年(明治5年)、日本人に初めて野球を教えてから昨年でちょうど150年の節目でもあった。

これを記念して、日本プロ野球名球会と芸能人選抜チームの対戦イベントが開催。芸能人選抜チームは初代セ・リーグ覇者である松竹ロビンスを復刻した。

現在は国技とも言えるスポーツである“野球”という名が生まれたこの地で、日本の野球史をつくり上げてきた名選手、野球を愛する芸能人などが一堂に会する特別な日となった。

今回の会場となった坊っちゃんスタジアム

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