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千葉ドリームスター「第31回全国身体障害者野球大会」出場 日本代表選手の活躍とベテラン2人の投手リレーで初戦快勝 夏の地区大会3連覇に向けた弾みに

”東日本唯一の代表戦士”土屋来夢が先頭打者本塁打

試合はほっともっとフィールド神戸で11:20プレーボール。両日ともに雨予報であったことから、試合時間は100分から80分に短縮して行われた。

ドリームスターは先攻で、1番・土屋来夢がまっさらな打席に立った。土屋は、9月に名古屋で行われる「第5回世界身体障害者野球大会」の日本代表に内野手として選出されている。東日本エリアのチームにおいて選出されたのは土屋ただ一人である。

左打席から広角に打ち分ける技術とパンチ力を併せ持つ打撃、守備では遊撃手としてアクロバティックな動きと華麗なグラブトスで見るものを虜にする。

日本代表にも選出されている土屋来夢

土屋はかつて甲子園を目指した高校球児だった。しかし高1の夏休み、練習後のグラウンド整備中に機械に右手を挟まれるアクシデントに見舞われた。親指以外の利き手の指4本を失い、左手での生活を余儀なくされた。日常生活ですらままならない毎日。

そんな中、生きる希望を与えたいと現在もチームでヘッドコーチを務める父・純一に連れられ、怪我から約半年近く経った14年末に身体障害者野球の門を叩いた。

攻守両面でチームを牽引している

この試合でも、土屋は早速チームに勢いをもたらした。1回裏に先頭打者として打席に立つと、フルカウントから6球目を振り抜いた。打球は逆方向に鋭く上がり左翼の頭上を超えた。

快足を飛ばし、三塁を回ると悠々ホームイン。先頭打者本塁打で先制点をもたらした。ベンチも総出で迎え、2回で6点を加えるなど試合の主導権を握った。

2人の”10年戦士”も無失点リレー

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