
ピエロのTAKIが感涙の初勝利 ヒントはあの映画…
第一生命 D.LEAGUE 25-26 REGULAR SEASON ROUND.4のBLOCK VIBEが1月9日、東京・江東区のTOYOTA ARENA TOKYOで行われた。SEGA SAMMY LUXが初勝利を挙げ、リーダーTAKIがステージ上で喜びの涙を流した。(取材/記事:飯島智則、表紙写真はⒸD.LEAGUE 25-26)
ピエロの狂気
「ようやく勝てました!」
ピエロのメイクをしたTAKIが、ステージ上の勝利インタビューで涙声を絞り出した。
「いつもそばで温かい応援をしてくださるルーメン(LUXのファンネーム)の皆さん…皆さんの応援で…あの……」
感極まわり、一瞬の間が空く。
「悔しい結果ばかり続いていたんですけど、僕たちが頑張れる理由は、やっぱり、ファンの皆さんが常日頃、応援してくださるおかげで、今日勝てたと思います。残りの試合も少ないですけど、ここからはすべて勝ちを、勝利を届けられるように引き続き頑張りますので、どうかSEGA SAMMY LUXの応援を今後もよろしくお願いします」
ショーテーマは「狂気」。もともと出ていたピエロを演じる案に、3連敗で生まれた負の感情を加えた。
TAKIが言う。
「狂気って、どこか狂っているものがないと出せない表現だと思うんです。負の感情があったり、自分の中でも今シーズン負け続けて、そういう感情もありながら、逆にそれを強みにして、意識が狂ったぐらい勝ちにこだわった作品を、その感情のまま作ったら面白いと思って、ディレクションさせてもらいました。そこに、チームメンバーのアイデアがあって今回の作品となりました」
3連敗中、チームはどのような状態だったのだろうか。
「負け続けると悔しいですし、みんなもネガティブな気持ちになるメンバーもいたんですけど、リーダーとしてできることは、ネガティブなことを言わずに前向きに、メンバーの士気を高めること。『自分たちはいける』ということを言って、みんなで信じながら作品をつくることを大切にしながらやりました。あとは戦略もたくさん練って仕上げました」
実際にどのような言葉を使ってチームを盛り上げたのか。
「『いけるっしょ』とか。とりあえず、メチャクチャ大きな声を出して士気を高めました」
今回の作品は、ホラー映画「IT/イット」を参考にしたという。
「すごい好きな映画で、狂気じみた表情だったり、ピエロがやっている動きを入れてみました」
初勝利で順位は2つ上がり、6位になった。今回の勝利を契機に、ここから巻き返していく。


◆飯島智則(いいじま・とものり)2025年から大学教員、フリーのスポーツライターの二刀流で活動。1993年に日刊スポーツ新聞社に入社し、主にプロ野球担当として横浜(現DeNA)巨人などを担当。2003年からは松井秀喜選手と共に渡米して大リーグを、帰国後は球界再編後の制度改革などを取材した。近年はDリーグに力を入れている。
著書「松井秀喜 メジャーにかがやく55番」「イップスは治る!」「横浜大洋ホエールズ マリンブルーの記憶」「メンタルに起因する運動障害 イップスの乗り越え方」(企画構成)。ベースボールマガジンでコラム「魂の野球活字学」を連載中