
aRB待望の初勝利 新体制の変化と変わらないもの
第一生命 D.LEAGUE 25-26 REGULAR SEASON ROUND.4のBLOCK HYPEが1月10日、東京・江東区のTOYOTA ARENA TOKYOで行われた。ディレクターをはじめ、多数のメンバーが変わったavex ROYALBRATS(aRB)が、Benefitone MONOLIZ戦で初勝利を挙げた。(取材/記事:飯島智則、表紙写真はⒸD.LEAGUE 25-26)
ラグジュアリーに
私が投げかけた質問に、Kohsuke Hattoriの言葉が詰まった。
「え、難しいっすね」
PURIがディレクターとなった新体制のチームで初勝利を挙げた直後のインタビュー。新生aRBは何が変わり、何を守り続けているのか? 今回の作品をディレクションしたKohsukeにそれを聞いた。
「うーん、メンバーももちろん変わっているので、僕らの強みでもあり弱さでもあると思っている部分が、みんな同じジャンルをやっていないというところなんですけど、シーズン前から練習は重ねているものの、やっぱり他のチームに比べてチームで踊るっていうところが、気持ちの部分でも、シンクロの部分でも、まだまだ弱いのかなっていうのは、メンバーさんとも話しています。本当にようやくちょっとずつ、みんなが自分の強みも活かしながら、チームの強みも理解してできてきているなっていうのを感じています」
そう言った後、もう一度「そうですねぇ~、難しいですね~」と、言葉を止めた。

私は質問を補足した。
ラウンド1から3連敗。R3ではCyberAgent Legitに28.2―71.8の大差で敗れてもいる。新体制で苦しい状況に陥り、aRBとして「変える部分」と「それでも変えたくない部分」があったのではないか? そう聞き直すと、ようやくKohsukeの言葉に力が入った。
「今までのaRBのエンタメっぽいところと、コレオグラフィーのダンスで勝負するっていうところはぶれないけど、もっとラグジュアリー(豪華)に、大人っぽくやっていこうよっていう部分が、今の新体制になってあるので。そこはどれだけ結果が出なくても、ぶれずにやっていこうと思っています」
今回の作品も、ダークなスーツに身を包み、ハットを使いながら、スタイリッシュな大人の雰囲気を醸し出した。前半部は暗めの照明でラグジュアリーさを出し、終盤は一気に明るくなり、音楽もアップテンポになった。
Kohsukeが意図を説明する。
「前半はラグジュアリーに大人っぽさっていう部分で、クラシックに見せたいな、タイトに見せたかった。ちょっと華やかさっていうよりはクールさ。でもクールだけど熱いよっていう部分を表現したくて。最後はやっぱりパッションで攻めたいなっていうのがあったんで、明るくっていう意図がありました」

今回の勝利は、チームにとってどのような意味があるのだろうか。
「今回は僕たちの十八番でもあるハットで、本当にダンス、シンプルなダンスとコレオグラフィーで、真っ向勝負しようっていうところでディレクションを任せていただいて。チームメートのKantaと作ったので、僕らの強みであるもので一勝を取れたっていうのは、すごい大きな意味があると思います」
今シーズンの前半が終わって7位と厳しい状況に変わりはないが、今後の希望が高まる勝利となった。

◆飯島智則(いいじま・とものり)2025年から大学教員、フリーのスポーツライターの二刀流で活動。1993年に日刊スポーツ新聞社に入社し、主にプロ野球担当として横浜(現DeNA)巨人などを担当。2003年からは松井秀喜選手と共に渡米して大リーグを、帰国後は球界再編後の制度改革などを取材した。近年はDリーグに力を入れている。
著書「松井秀喜 メジャーにかがやく55番」「イップスは治る!」「横浜大洋ホエールズ マリンブルーの記憶」「メンタルに起因する運動障害 イップスの乗り越え方」(企画構成)。ベースボールマガジンでコラム「魂の野球活字学」を連載中