
MVD颯希が逆転V宣言 照明とともに勝利し、首位争いは最終ラウンドへ
ダンスのプロ、Dリーグは5月8日、東京ガーデンシアターでラウンド13が行われた。首位CyberAgent Legit、2位KADOKAWA DREAMS、3位Valuence INFINITIESともに勝利し、チャンピオンシップポイント(CSP)3点以内に3チームが入る混戦のまま、次回最終ラウンドにもつれこんだ。また、dip BATTLESがチャンピオンシップ出場を決めた。(取材/記事:飯島智則、表紙写真はⒸD.LEAGUE24-25)
光線をつかんで
KADOKAWA DREAMS(KD)のエース颯希(SATSUKI)が、勝利のポイントに「照明」を挙げた。LIFULL ALT-RHYTHMに勝利し、MVDも獲得した後のインタビューだった。
「世界中のダンスを見ても、類を見ないというか、誰もやったことがないことに挑戦したかった。勝つか負けるかは一か八かなところはあって、照明を操るところも、20分間のリハーサルでも照明さんと合わせるのは難しかった。完璧な状態でリハーサルをこなすことができなくて…不安はあったんですけど、アイデアを出したからにはやるしかない!と思って楽しみました」
パフォーマンスの中盤、ステージ中央に立つ颯希の手の動きに合わせ、上部から照らされたライトが動く。いや、颯希が光の線を動かしているように見えた。
颯希が揺れると光も揺れ、最後は光線をつかむようにして、メンバーに向かって投げた。ライトの動きによって、パフォーマンスは一層際立つものに仕上がっていた。

颯希がサポートメンバーから聞いたところによると、チーム専属の照明担当はリハーサル後はもちろん、先攻のLIFULL ALT-RHYTHMのパフォーマンスが終わる寸前まで、シミュレーションを続けていたのだという。
「息を合わせてくださったんだなと感じています。照明って横に動くものだと思っていたけど、意外と斜めにも動くんだなと。今日調節した点も多かったので、正直すごい心配でしたが、楽しんでできたのがよかったと思います」
CS連覇を果たし、KDは「王者」と呼ばれる。しかし、チームに「その座を守る」という意識はない。常に新しいものに挑戦する姿勢を徹底している。
この日のテーマである「Re:Birth(リバース)」にも、再び生まれる……這い上がるために新たに生み出すという意味を込めていた。
首位CyberAgent Legitも勝利してCSPは32とした。KDは31、そして3位Valuence INFINITIESが30で追ってくる。次回の最終ラウンドはKDとINFINITIESが直接対決する。

最終ラウンドへの意気込み。まずは首位Legitの地獄が先に話した。
「次勝てば3シーズン連続優勝。しっかり優勝して、本当の目標であるチャンピオンシップ優勝まで勢いづくように終わりたい。作戦もめっちゃ練って、最高の作品を届けたい。もうシミュレーションはできている」
その横にいた颯希は、表情を引き締めて続いた。
「次のValuenceさんにスイープ(全ポイント獲得)で勝って、Legitを抜いてシーズン1位、そしてチャンピオンシップ1位を勝ち取ります。何度でも言います。(CS)3連覇します」
最後まで目が離せない戦いが続く。

【順位】
❶CyberAgent Legit
❷ KADOKAWA DREAMS
❸Valuence INFINITIES
❹SEPTENI RAPTURES
❺dip BATTLES
❻KOSÉ 8ROCKS
❼Medical Conciege I‘moon
❽DYM MESSENGERS
❾avex ROYALBRATS
❿LIFULL ALT-RHYTHM
⓫List::X
⓬SEGA SAMMY LUX
⓭Benefit one MONOLIZ
⓮FULLCAST RAISERZ
◆飯島智則(いいじま・とものり)2025年からフリーのスポーツライター、大学教員の二刀流で活動を始めた。1993年に日刊スポーツ新聞社に入社し、主にプロ野球担当として横浜(現DeNA)巨人などを担当。2003年からは松井秀喜選手と共に渡米して大リーグを、帰国後は球界再編後の制度改革などを取材した。近年はDリーグに力を入れている。
著書「松井秀喜 メジャーにかがやく55番」「イップスは治る!」「横浜大洋ホエールズ マリンブルーの記憶」「メンタルに起因する運動障害 イップスの乗り越え方」(企画構成)。ベースボールマガジンでコラム「魂の野球活字学」を連載中。