「地方にも夢はあります、イエーイ!」北海道代表がSDリーグ2代目王者

「第一生命 SD.LEAGUE 2025決勝大会」が9月28日、東京・江東区のZepp DiverCityで行われ、北海道のスタジオ「SOUTHERN」の「low lock blvd. 」がグランプリに輝いた。決勝大会には約2ヶ月間に及ぶ地方予選大会を勝ち抜いた34チームが参加した。(取材、記事/飯島智則、表紙写真はⒸSD.LEAGUE 2025)

一度はマイクを返す

名言は、仕切り直しで飛び出した。

グランプリに輝いた「low lock blvd. 」のリーダーRENTA(16)は、壇上でのスピーチを一度は終えた。

「5月末から4か月間、練習してきた成果が、こういう優勝という形で出て、本当にうれしいです」

それだけ言うとマイクを返そうと歩き出した。あまりに短いコメントに、場内の拍手もまばらである。

MCのケリー隆介から「以上でよろしいですか?」と問いかけられ、仲間からも「まだまだ」と後押しされると、再びステージ中央に戻った。数秒間うつむきながらセリフを考える仕草を見せた後、意を決したように顔を上げた。

「北海道という田舎から、東京でも優勝できるというところを見せられて本当にうれしいです」

仲間から拍手が沸き起こり、さらに声のトーンを上げる。

「地方にも夢はあります! イエーイ!」

場内が大きな拍手と歓声につつまれた。RENTAは言葉に詰まるどころか、チームに関わった全ての人々の思いを代弁してみせた。

low lock blvd. のパフォーマンス ⒸSD.LEAGUE 2025

圧巻のパフォーマンスだった。

冒頭のkote2のエースパフォーマンスでステージ中央に視線を集めてから、左右に大きく広がり、アップテンポな動きを見せる。音楽が止まり、無音でのシンクロ。さらには躍動感あふれるハンカチのパスリレーと、見どころにあふれていた。

ジャッジでは、シンクロこそStudio AX の「Ravir」に譲ったものの、ステージング、コレオグラフ、テクニック、エースと、5項目中4つを獲得した。

テクニックを担当した審査員のPEETは、全チームの健闘を称えた上で評した。

「テクニックは、ここまでダンスが進化すると多種多様でなかなか一言では言えないものに進化していると思うんです。でもやはり僕が信じているのは、自分の好きになったジャンルを愛して、それをしっかり熟練鍛錬して、それが自由にこのステージで音と共に発揮できる。ある意味地味な練習をした最終的なところに、テクニックの最高にミラクルな部分が、 舞い降りてくるよう形で、僕はテクニックを意識して、踊ってます。なので、それをまたこれから皆さんもしっかり今日の頑張りを糧に明日からまたkeep on dancingでよろしくお願いします!」

グランプリチームには、第一生命から「ダンス!ダイスキ!第一生命賞」として、10月4日に渋谷で開催される東急不動産ホールディングスBreakin’ Summitのステージ出演権、また10月25、26日に TOYOTA ARENA TOKYOで開催する「第一生命 D.LEAGUE 25-26 開幕戦」の出演権、さらには2026年4月19日に両国国技館で開催する国内最大級のダンスバトルイベント「DANCEALIVE 2026 FINAL」への出演権が与えられた。

入賞チームは次の通り。

low lock blvd. ⒸSD.LEAGUE 2025

◆飯島智則(いいじま・とものり)2025年から大学教員、スポーツライターの二刀流で活動。1993年に日刊スポーツ新聞社に入社し、主にプロ野球担当として横浜(現DeNA)巨人などを担当。2003年からは松井秀喜選手と共に渡米して大リーグを、帰国後は球界再編後の制度改革などを取材した。近年はDリーグに力を入れている。著書「松井秀喜 メジャーにかがやく55番」「イップスは治る!」「横浜大洋ホエールズ マリンブルーの記憶」など。ベースボールマガジンでコラム連載中。

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