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横浜DeNAベイスターズ 「第5期 横浜スポーツビジネススクール」開講!プロ野球の移り変わりから見る企業としての在り方と成長を支える人材開発の思想

後半はワークショップを織り交ぜた講義に

後半は目玉カリキュラムの1つであるワークショップ。実際にベイスターズのスタッフが実践してきた研修の1つで、チームビルディング実践ワークショップが行われた。

講師を務めたのはチーム統括本部 組織・人材開発部 部長の山根成友さん。山根さんは13年にベイスターズへ転職。前職は人材業界で、人材派遣の拠点立ち上げなどを担当していた。

2コマ目の講師を務めた山根成友さん

入社後約9年間は採用など人事全般を担当し、昨シーズンから現在の部署へ異動となった。

山根さんはベイスターズがどんなチームをつくっていきたいか。これまでの人材開発の取り組みを振り返りながら解説した。ベイスターズの人材開発は、チームの成長とともに進化していった歴史でもある。

参入初のシーズンとなる12年からは、池田純社長や高田繁ゼネラルマネージャー(GM)、そして中畑清監督らのカリスマ性を持ったリーダーたちが率先してチームをけん引。

レポートシステムや育成会議の導入、そしてグラウンドでもファンサービスの文化が根付いていった。成果が見え始めたのは14年頃。チームは観客動員数も大きく増加し、クライマックスシリーズ(CS)を終盤まで争う戦いを見せた。

並行してスタッフの成長にも力を入れるべく、日本ラグビーフットボール協会のコーチングディレクターである中竹竜二さんを招き、ここからチームビルディング研修を開始した。

16年にチーム初のクライマックスシリーズ(CS)、17年に日本シリーズへと進出するなど、さらに強さを増していく。18年以降はバリエーションを増やし、新たな取り組みを開始していった。

「チームとして外国人選手との関わりは欠かせないということで、コミュニケーションが自然にできたほうがいいのではないかと。そのためにも英語に対する違和感や抵抗を取り払おうということで、球界初の英語教師をチームに迎えたり、オーストラリアのチームと提携して選手を派遣する取り組みを開始しました」

その他にも、選手向けの研修も開始したりチームとしてのMVV(MISSION・VISION・VALUE)の制定など、幅を広げていった。

このような過程で組織が成長していき、現在は新しく”自己進化型組織”を目指すフェーズとなり、さらなる発展に向けて進んでいる。

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