サンロッカーズ渋谷 田中大貴 「僕は背中で見せられると思っています」連敗中にも見せ続けた自身の姿勢

8日、9日と行われた「りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON B1リーグ戦 第9節」。

サンロッカーズ渋谷はアルバルク東京と対し、青山学院記念館で行われる最後の“東京ダービー”を1勝1敗で終えた。

SR渋谷は2戦目に惜しくも1点差で敗れたものの、初戦を83-66と勝利した。その立役者の一人がこの試合MIPに選ばれた田中大貴である。

試合開始から13秒にペイントラインまで攻め込むとレイアップと見せかけ、ドンテ・グランダムにパスし先制点をアシストし幸先よく先制した。

第1Qを19−14とリードして迎えた第2Q、その存在感をさらに大きく発揮する。2Pシュートを3本・3Pシュートを1本決める9得点をマーク。

後半は開始から約2分半で12得点を奪われ逆転を許すも、自身8得点を挙げるなど再びリードを奪い返し、1試合で計18得点。7季在籍した古巣相手に躍動した。

初戦は18得点と大活躍を見せた田中大貴

「自分のキャリアでもこれだけ連敗が続いたのは初めてでしたので、さすがに苦しかったです」

試合後の会見では率直な感情を吐露した。というのもチームは開幕3連勝と好スタートを切ったが、10月18日の第4節長崎戦から7連敗と長いトンネルに入っていた。

「もちろん毎試合みんなで勝利に向けてベストを尽くしていますが、長崎・千葉Jと連敗して北海道戦で一度流れを切りたかった。ですがそれもうまくは行かず、仙台戦で同じ思いで流れを初戦で切りたかったけれども、それも叶わなかった。

それぞれが頑張っている中、結果に結びつかないという状況が続いていましたね…」

悪い流れを断ち切るべく田中も奮闘を重ねていた

ここまで全試合でスターティング5に名を連ねている田中。連敗中でも力を発揮し続けた。当時まだシーズン無敗だった千葉J相手に11得点、上で語った初戦の仙台戦でも21得点を挙げチームを鼓舞した。

「大貴はすごくプロフェッショナルな選手なので、連敗が続いた中でも自身のやるべきことをアグレッシブにやってくれていました。

勝っても負けてもそれは常に継続しているので、今日のチャレンジ・活躍は驚くことはないです」

カイル・ベイリーHCも8日のA東京戦後にこうリスペクトを送っており、田中もその言葉を受けて自身が取り組んでいることを明かしてくれた。

「今このリーグはすごく競争力が高いので、毎試合タフな戦いが続きます。ただ、試合はやって来るので、その時々に左右されてはいけない。

もちろんメンタル的には勝敗やプレーを振り返る中で少なからず来ますが、それでもやっぱり次の試合に向けてちゃんと準備をしないといけないですし、そういう準備を僕は背中で見せられると思っています。

若いメンバーも多いので、どうしても気持ちのアップダウンはあると思いますが、そこをなるべく僕や(ベンドラメ)礼生といった経験ある選手がしっかりとトーンセットできるようにというのは考えてやってました」

自身は準備そしてプレーでもチームを鼓舞している

このように己の姿勢でチームを引っ張りつつ、若い選手の姿を見て感じることもあったという。

「ドンテ(グランタム)やJJ(ジャン・ローレンス・ハーパージュニア)は負けが込んでいても一定のテンションを保っているので、そういう明るさも僕は必要ではないかと思います。

それが彼らのいいところなので、みんなでいい雰囲気を作ってこれからも戦っていきたいです」

チームも連敗を止めて以降上昇気流に乗りつつある。今後に向けて語り、この日は会見を締めた。

「もう一度ディディ(ロウザダ)が戻ってくるまで、あとはバイウィークに入るまで、なんとかいい形で終われたらと思います」

チームは再び調子を取り戻しつつあり、田中はその中心にいる

東京ダービーを1勝1敗で終えたSR渋谷。ここからさらに巻き返していくためにも、田中はさらにチームを牽引していく。

(写真 / 文:白石怜平)

【関連記事】
サンロッカーズ渋谷 社会貢献活動「S-Ring」プロジェクト 勝利と両立で目指す真の『応援されるクラブ』へ

サンロッカーズ渋谷 ベンドラメ礼生 一流選手への道筋と思考「常に昨日よりも今日成長できるように」

関連記事一覧