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南海ホークスメモリアルギャラリー ファンやOBらと共につくりあげる”鷹のふるさと”「大阪球場と南海ホークスを後世に語り継ぎたい」

かつて昭和のプロ野球そしてパ・リーグの時代を築いてきた南海ホークス(現:福岡ソフトバンクホークス)。大阪ミナミの一等地にある大阪球場を本拠地に置き、1リーグ時代を含めリーグ優勝12回・日本一2回を成し遂げた。

日本シリーズ4連投4連勝の杉浦忠さん、そして戦後初の3冠王で選手兼任監督も務めた野村克也さんの他にも、40歳にして2冠王・MVPを獲得した”不惑の大砲” 門田博光さんなど球史に残る選手が数多く在籍。

そして、”親分”こと鶴岡一人監督が23年もの間指揮官を務め、現在でもプロ野球歴代最多の監督通算1773勝・勝率.609を誇っている。

昭和最後の年である1988年に球団をダイエーに譲渡し福岡に移転するも、その歴史は今も色あせることなく形として残っている。

今回はその場所である南海ホークスメモリアルギャラリーについて、南海電鉄グレーターなんば創造部の矢野到さん・廣田真由さんにお話を伺った。

(取材協力:南海電鉄 文:白石怜平)

「大阪球場そして南海ホークスを後世に」

南海ホークスメモリアルギャラリーは、南海なんば駅に直結する複合商業施設「なんばパークス」内にある。ここはかつて本拠地だった大阪球場があった場所。

その証として、ホームベースとマウンドがあった場所にそれぞれの形を模した記念プレートが埋め込まれている。歩みを止めて思わず下を見入るシーンがよく見られるという。

なんばパークス内にある記念プレート

メモリアルギャラリーは9階にある。大阪ミナミの一等地にあったこの場所で、形を変えながらも南海ホークスの歴史を今も感じることができる。

展示品や年表など、南海ホークスの歴史が詰まっている

エントランスに入ると右にはチャンピオンフラッグやレジェンドたちのユニフォームなどが展示され、左には主な歴代OBの紹介パネルや年表がある。とりわけ大きく掲示されている鶴岡・野村両名の上にあるディスプレイでは数種類の映像を楽しむことができる。

鶴岡監督・野村克也さんのパネル上では映像を楽しむことができる

南海ホークスメモリアルギャラリーはなんばパークスが開業した03年にオープン。今年で20週年を迎えた。ギャラリーをつくるに至った経緯を、矢野さんはこう説明した。

「大阪球場の跡地ということで、南海ホークスの歴史を残していきたいという想いの中、ホームベースとマウンドに記念プレートを設置しております。

また、ありがたくも南海沿線には今も多くのファンがいらっしゃいます。

大阪にホークスが根強く浸透していたということもありまして、この大阪球場跡地にできたなんばパークスに何か残していきたい。大阪球場そして南海ホークスを後世に伝えるべく、展示コーナーを最初の取り掛かりとして始動しました」

名バッテリーの杉浦・野村のユニフォームも展示されている

数年にわたる議論を重ねてオープンへ

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